「・・・では、クラールヴィントでも駄目、ということか?」
「そうなるわね」
鮮やかな髪の色の女性───シグナムは栗毛の女性、こちらはシャマルという───の報告を聞き、考え込むような仕草をする。
捕らえた白服の少女。彼女の魔力は絶大だ。なんとしてもものにしておきたい。
だがその魔力は少女自身の心が、自らを守るという本能のために精神の奥底に封印してしまっている。
彼女自身、自覚しないまま。
それはあまりに強固で闇の書どころか、こういった作業に特化されたシャマルのディバイスですら封印の解除は不可能である。
封印をした彼女自身にもおそらく解くことはできないだろう。
先程までシャマルの行っていた報告の内容は、概ねこんなところだ。
「迷っているのね、シグナム」
「・・・・ああ」
彼女の魔力を手に入れる方法がないわけではない。
その封印が心に因るものならば、その心を折ってしまえば良いのだから。
そして相手が少女───女である以上、最も手っ取り早い方法は、一つ。
しかしそれは────
「あの少女は?」
「はやてちゃんにばれないように、2階の奥の部屋に捕らえてあるわ。一応魔法が使えないよう処置して、両腕を拘束した上で」
もっとも魔力が封印されている以上、必要もないでしょうけど。シャマルはそう付け加える。
「・・・そうか・・・」
「ねえ、シグナム。私達は・・・・『闇の書を守護するために存在している』のよ?」
「・・・何が言いたい」
「騎士として正しいかどうか悩むのはあなたらしいけど、目的のために手段を選んでいる場合ではないと思うわ」
「・・・・わかっている」
唇を噛みながらもシグナムは立ち上がる。
「・・・この件は、お前達に任せる。・・・・思ったとおりにしろ」
それだけ言うと、シグナムは部屋から出て行った。
「恨みはないが・・・許せ」
「や・・・あ・・・ぁ・・・ああああああああああああああぁぁっ!!!ぁ・・」
拒絶の声も空しく。赤黒く脈打つ肉の棒が、容赦なくなのはの胎内へと突き込まれる。
既に戦闘でボロボロだったバリアジャケットの上半身は男の手によって剥かれ、ロングスカートもお腹の上までたくしあげられている。
男の突き込みに震える左足に、先程まで純潔を守っていた薄桃色の下着がひっかかっていた。
なのはが目を覚ましたそこには、褐色の肌の。屈強な男が立っていた。
そしてその横には自分を打ち倒したあの少女も。
男はあくまでも、無表情に。
少女はその幼い顔に、残酷な笑みを浮かべ。
なのはが剛直に貫かれていく様を見ている。
「抜い・・・あくぁ・・・うああっ!!っひぎ・・あああぁっ!!」
痛い、のたった一言で済むような激痛ではなかった。
何故。どうして。一体この人はわたしに何をしているの。
激しい痛みと共に、なのはの脳内を疑問が駆け巡る。
いくら精神的に大人びているとはいえ、まだ九歳の少女に性の知識は殆どなかった。
それでも今自分へと覆いかぶさってきているこの男が何かしらの目的をもってこのような行為に及んでいるのは理解できた。
だが、なのはに出来るのは、ただ泣き叫ぶことだけ。
「ぎっ・・・・いあああああぁああぁぁああぁっ!!やぁっ!!ぁあっ!!ぁああぁ!!やぁあぁ!!」
まるで、灼熱の中打ちあげたばかりの鋼の棒が入れられているようだった。
熱くて、痛くて。なのはの胎内に、圧倒的な存在感で突き進んでは、引き返し。
男の腰が前後する度、なのは自身の赤い純潔の血に染まった肉槍がなのはの膣を切り裂いていく。
何度も、何度も。無理矢理開かされた両足の付け根の痛みになのはは悲鳴をあげた。
頬を、激痛の涙が伝っていく。
「・・・ヴィータ・・・少し・・・黙らせろ・・・」
「ん・・・了解、ザフィーラ」
男の言葉に、ヴィータと呼ばれた少女が立ち上がる。
「やああぁぁっ!!!・・あぁ・・・あぁ!!・ひぐっ!!・・・ぅあぁあぁあっ!!!!ぅんぅ!??」
揺さぶられる度なのはの口から漏れていた叫び声が、急にトーンダウンする。
「んぶぅぅぅっ!?」
涎すら吸えず開きっぱなしだったなのはの口を・・・・ヴィータの唇が塞いでいた。
(っ・・・何・・・?わた・・し、この子に・・・・?)
「んぐっ!!!んんんんん!!!んむぅぅ!!んーっ!!!!」
少女の行動への驚きによって一旦戻ってきかけた思考が、再び激痛によって散らされる。
だがなのはの口は少女のキスによって閉じられ、悲鳴がわずかに漏れるだけだ。
「んーっ!!・・・んっ!?うんっ、んぐんんんーっ!!!」
口内を、少女の舌が蹂躙していく。
上顎内部を舐められ、舌と舌を絡ませてくる少女。口と口の隙間から、二人分の唾液が流れ落ちる。
(やぁ・・・だめ・・・痛・・・気持ち悪・・・助け・・・・)
更に少女は、露になったなのはの乳首へとその指先を伸ばす。
「!!!???」
突然、胸の山頂を少女の柔らかな指先に摘み上げられ、それにあわせなのはの身体がビクリと反応する。
(な・・・に・・・?今、ビリッて・・・)
「!?・・・んんんーっ!?んむぁっ、んぐんんぅーっ!!!!んっ!!んっ!!」
今度は乳首だけでなく、左右の未発達の丘、全体を。
少女の小さな手によって揉みしだかれる。男の激しく、乱暴な突き込みとは対照的にゆっくりと、やさしく。
その都度なのはは、生まれて初めて感じる感覚に、ビクン、ビクンと身体を痙攣させていた。
上半身を、快楽によって。
下半身を、獣性によって蹂躙され続ける。
溢れ出る涙と涎で、顔はぐちゃぐちゃだった。
二人がかりで行われるその責め苦に、敗北によって傷ついた身体が耐えられようはずもない。
後ろ手に縛られた両腕は三人分の体重を受け既に感覚はなく、背骨も激しい責めにみしみしと音を立てる。
「!!!!!!!!!!!!んんんんんんんんんんんんんんぅぅうぅぅぅっっっ!!!!????」
突如として、男──ザフィーラの腰の動きが加速し、激化する。
多少なりとも慣れつつあった痛みが激痛として再認識され、なのはは一瞬白目を剥きかけた。
(んぁ・・・・だ・・・めえ・・・・助け・・・・終わ・・・てぇ・・・)
せっかく取り戻した意識を、なのはは再び手放そうとしていた。
目の焦点が合わず、間近で口内を攻め続ける少女の顔すら碌に見えない。
───ああ、駄目。
意識が、遠い世界へと飛び立つ、その直前に。
「!!!!!!」
男の剛直が、今までになく深い位置までも突き入れられ。
「んんんんんんんんんんんんんんんんんんぅぅぅぅぅ!!!!????んんんんんっーーーっ!!!!」
お腹の中に注がれた熱い何かに一際甲高い叫びをあげ、意識を取り戻す。
だが、せっかく取り戻した意識も、真っ白で。
何ら思考をしてはくれない。
「ん・・・んぅ・・・ん」
ただ、体から何かが引き抜かれた感覚と。視界の隅に映った、肩で息をする男の様子から。
(ああ・・・終わっ・・・・んだ・・・・)
苦痛の終焉を、回らない頭でも認識することができた。
そして少女が離れていくと同時に、なのははまた気を失った。
───これが、終焉でなく。
幕開けに過ぎないことを。
わずか10分後、彼女は知ることになる。