「フェイト!!」
ダイムからの攻撃を至近距離でまともに喰らい、地面へ墜落するフェイトを、間一髪アルフの腕が抱きとめていた。
「大丈夫!?」
「・・・平気・・・なのはは・・・もっと・・痛いんだ・・・!」
なのはの受けた痛みに比べたら、こんなもの、大したことはない。
アルフの腕の中から、もう一度フェイトは飛び立っていく。
ダメージはけっして浅くはない。それでも、なのはを助けるために。
「バルディッシュ・・・・!!」
フォトンランサー発射体勢をとろうとするフェイト。
────邪魔はさせない────
───あの子がどうなってもいいの───
そして再びなのはの身を撃つ、一条の雷。轟音と悲鳴が、結界内に木霊する。
「なのはっ!!」
これ以上は、なのはの身体がもたない。
目の前の少女を無視し、上空に繋ぎとめられたなのはの元へ急ぐ。
だが、それこそがダイムの狙い。
邪魔者と、標的。その両方を一度に葬るための罠。
───スターライト、ブレイカー───
極太の光の柱が、フェイトとなのはを包んでいく。