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[809]640 2005/04/11(月) 11:30:14 ID:NCDbohEo

forget-me-not 第十五回

 ───言うな───

ダイムの右腕に込められる魔力の増加に伴い、スターライトブレイカーの破壊力も膨れ上がっていく。
必死にそれをこらえるフェイトのラウンドシールドには、幾筋ものヒビが蜘蛛の巣状に広がり、限界が近いということを告げていた。

───何が、妹だ───

ダイムの全身に満ちるのは、どす黒い怒り。これまでのどこか冷たさを感じさせる態度とはうってかわった、すさまじい激情だけに支配された姿。
───私はそいつに───

「あっ・・く・・・!!」
シールドを維持していた右の手袋が裂け、中の手から血が滴り落ちる。思わず苦痛の声をあげるフェイトの前で、シールドの亀裂が広がっていく。

───全てを奪われたんだ───

「く・・・!!」
だめだ。これ以上は、支えきることはできない。
(せめて、なのはだけでも・・!!)
左手に持ったバルディッシュを掲げ、サイズフォームをとる。
アークセイバー。鎖さえ切断すれば、きっとアルフが受け止めてくれる。

──だから私はそいつを───

「違う!!やめるんだ、ダイム!!!攻撃を、やめて!!」
───!!───
「ユーノ!?」
「あの馬鹿・・・あんな体で・・・!!」

「はやく!!さもないと、君の身体がもたない!!!」


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