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[304]176 2005/10/27(木) 20:35:35 ID:W4z84ml1

彼女の守り手 3 急速に休息

「はぁ……はぁ…………」
 結界の効果が切れる。魔力は霧散し周囲の時が元の流れへと修復されていく。
 時間にして十数秒、元の時間の流れではこれくらいだろうか。この時間帯公園には人通りはほとんどない。おかげで周りを気にすることなく魔法の修練ができる。
「……休もう」
 なんだかいつも以上に今日は疲れた。かなりの魔力を消費した上に激しく動いたせいかもしれない。
 取りあえず芝生に腰を下ろす。大きく息を吸いながら乱れた呼吸を整え、僕はゆっくりと大の字になった。
 結構汗かいちゃったな。
 空にゆったり流れる雲をぼんやりと見つめそんなことを考えた。
「まだお昼にもなってないんだな」
 時折吹く潮風に身を任せながらこれからどうしようかと考えてみる。
 けど疲労感のせいかあんまりしっかりと物事が考えられない。意識もなんだかあやふやになってきた。
 少し、調子に乗ったかな。
 一眠りしよう、何もかも忘れて。こういうときは寝ることが一番なのだから。
 ゆっくりと、僕は目を閉じた。


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