それからしばらくしてフェイトの意識が戻る。
「んっ・・・うぅっ・・・・」
「あっ!やってこいつ起きやがった!」
ヴィータがフェイトの意識が戻るのを確認すると側に歩み寄る
「ん・・・あ・・・あれ・・・?ここ・・・は・・・?え・・・・、あなたが何で・・?」
「おらぁ!」
未だ自分の置かれている状況を把握できないフェイトにヴィータが再び腹に蹴りを入れる。
「ぐぅっッ!!ゲホっ、ゲホッッ!な、なにを・・・っ」
「この前の礼だよ・・・。これでわかっただろ?自分が今どうなってるかってさ」
咳き込みながら必死に身を捩るフェイト
「わ、わたしは、なんで・・・・」
それでもなお事態を把握できないでいるフェイトに
「お前はあの仮面に魔力を奪われ気を失ったところを私がここにつれて来た」
と、シグナムが説明する。
「・・・・わたし・・あのとき・・・」
徐々に思い出すフェイト
「そうよ、だからね、テスタロッサちゃん。いまのあなたは何もする事のできないただの女の子なの、わかった?」
微笑みながらフェイトの顔を覗く。
「泣きながら『助けてください』って言うまで痛めつけてやる、たっぷり悲鳴を聞かせてもらうぜ!」
横からヴィータがそう言い放ち今度は横たわっているフェイトの体を踏みつけるも
手足が拘束されており首輪が壁と鎖で繋がっているので逃げる事が出来ず、もぞもぞと転がる事しかできない。
「くぅっ!!だ、だれがそんな事をっ!」
魔力を吸われ衰弱しているフェイトにとってはただ踏まれるだけでも体に響く
「はやてが帰ってきてからでは派手には出来ないから。今のうちにやれるだけやっておくぜ」
そういいながらヴィータはフェイトを蹴り続け、必死に逃れようと身を転がすフェイト。
シャマルは再びキッチンへと戻っていった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜捕らわれのフェイト、第二話〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜