「え?手当て?シャマルが魔法で直せばいいじゃん・・・」
「傷跡があったほうが自分の立場を弁えるだろうし、なにより直るまで痛みがあるのがいいの。あ、足の健だけは私が直しとくわね。」
シャマルはフェイトの健の切られた足に向かって手を掲げ治癒魔法をかける。
「表面だけくっつけて健は切れたままにしておいたわ、これで満足には歩けないわね。それじゃヴィータちゃんお願いね。」
そう言ってシャマルはキッチンへと向かった。
ヴィータは腕と太ももに刺さったフォークを抜き取り手当てを始める。
「・・・・・こいつ・・・大丈夫かな・・・・」
手当てをしながら深々とフォークの刺さっていた傷跡を見ながらつぶやく。
「なんだ?、心配かヴィータ?」
横からシグナムが口を挟む
「う、うるせーな、そんなんじゃねーよ。なんとなくだよ、なんとなく!そんな事より手伝えよ!」
「ああ・・・」
二人でフェイトの手当てをしていく。
「まぁ、こんなもんだろ」
「床は拭いておいたぞ、血がこびり付いていたからな・・・」
一通り片づけを終え横たわってるフェイトを見下ろす。
「せめて手と足の鎖ははずしてもいいんじゃねぇか?」
「・・・そうだな。手と足をつないでおくと苦しいだろうから・・・・これでよし・・と・・・・」
シグナムはフェイトの手と足の枷を繋いでいる鎖をはずし、手は手と足は足へと鎖を繋ぎかえる。
「はやて・・・明日病院から帰ってくるんだよな・・・」
「ああ・・・、これを見てなんていうかだな・・・」
二人がそんな話をしているところにシャマルが夕飯が出来たと伝えにきた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜捕らわれのフェイト、第九話〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜