キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン……
「う〜〜〜〜〜ん、終った終った♪」
そう言ってアリサは椅子を背に背伸びをした。
「今日は、お弁当は何処で食べる?」
「やっぱり屋上にしようよ」
「そやな、屋上はお日さんがポカポカしてるしな」
すずかがお昼を何処で食べるか聞くとなのはが学校の屋上を提案しはやてもそれに賛同した。
「……結局何時もと同じね」
アリサがそうぼやきながらも反対はしなかった。
「それじゃ行こうか」
フェイトがそう言って席を立った。
すると、
『フェイトちゃん!聞こえる?フェイトちゃん!』
『え、エイミィ?如何したの?』
突然フェイトにエイミィの念話が聞こえた。
『良かった。フェイトちゃん一大事なんだよ〜』
エイミィは今にも泣き出しそうな声でフェイトに喋った。
『分かったから、何があったか教えて』
『…実は…』
エイミィが説明するには、ある場所で突然妙な魔力反応を感知し、
調査の為、局員を向かわせたが通信が繋がらなくなり誰からも応答が無くなってしまい、
困った事にリンディ提督とクロノ執務官は本局の呼び出しを受け留守で執務官候補生のフェイトに白羽の矢が立った。とも事だった。
『そう、義兄さんも義母さんも居ないの』
『そうなんだよ。お願いフェイトちゃん』
『分かった場所を教えて』
『良かった。アルフにはあたしから連絡しとくから途中で合流して…』
フェイトは場所を聞くと念話を切った。
「…ごめん皆、私ちょっと行ってくる」
フェイトはお昼一緒に出来ない事をなのは達に告げた。
「またなの?しょうがないわね。先生には適当に誤魔化しとくわよ」
「フェイトちゃん、私も行こうか?」
「なんならウチも…」
「ありがとう。なのは、はやて、でも大丈夫だよ。途中でアルフと合流するし、」
なのはとはやての申し出をやんわりと断りフェイトは教室から出て行った。
「…それで今回は如何する?」
「前は頭痛で早退したよね」
「その前は腹痛だったわね」
「…こんなん如何やろ。兄のクロノ君がシャックリで緊急入院したとか…」
「ん〜〜、それより持病の水虫が悪化とかは如何?」
「二人とも真面目に考えようよ〜〜」
アリサとはやてが冗談でそう言うとなのはが頬を膨らませそう言った。