伝えたいこころ
エイミィの確認を得てからクロノはエイミィの部屋に入った
きちんと片付けられた室内
所々にある可愛い小物が、年頃の女の子の部屋に華やかさをもたらしている
うつむいててもわかるくらい、エイミィの泣きはらした目にクロノは心が痛んだ
それと同時に昨夜の自分にまた腹が立った
「え、エイミィ・・・」
「クロノ君・・・・・私、怖かったんだよ?・・・・・・・・・昨日、なんであんなこと・・・」
ベッドに腰掛けうつむいたままのエイミィ
「あ、・・・・・・そ、それ・・・は・・・・・未熟な僕が自分の欲望に勝てなかった・・・・・」
「そうじゃない・・・・・」
「えっ・・・?」
「私が聞きたいのはそんなことじゃない」
「え、えと、・・・じゃぁ、な、なにを・・・・?」
「馬鹿・・・・」
「・・・・・えつ・・・・・・?」
ボソリとエイミィが呟く
「クロノ君の馬鹿・・・・・・馬鹿、馬鹿、馬鹿、馬鹿、・・・・・バカぁーーーーー!!」
「な、なんだ!突然!・・・・・・・た、確かに今回のことは僕が悪かったけど・・・・・・」
「そうじゃないの!」
「ぼ、僕は精一杯謝ったじゃないか!」
「だからそうじゃないの!もう!・・・・・クロノ君、全っ然私の気持ち解ってない!!」