「クロノ君の馬鹿!クロノ君の馬鹿!クロノ君の馬鹿!」
ベッドの上で枕を殴りつけながらエイミィは愚痴る
ピンク色の可愛い枕カバーが少しずつひしゃげていく
「私の約束の方が先なのに・・・・・」
「最近何でもフェイトちゃん、フェイトちゃんって・・・少しは私の方も向いてよ」
「久しぶりに二人で出掛けようって思ったのに・・・・」
翌日
「ハァァァァァァァッ!」
掛け声と共に無数の光弾がクロノを包む
その光弾をクロノは避け、時にS2Uで弾き飛ばす
「フェイトッ!もっと攻撃に緩急を付けろ!」
「は、ハイ!」
「(やはり闇の書の件から時間が経ったせいか、攻撃にキレが無いな)
(もっと実戦に近づけたほうがいいか)・・・・
(それにしても、エイミィのやつ、思いっきり叩きやがって)」
フェイトからの攻撃を避けながらクロノは昨日ビンタされた頬をさする
一日たった今でもハッキリ後が残っていた
「クロノ危ない!!」
「えっ!? しまっ!」
一瞬戦闘から気が離れたクロノの目の前に、フェイトの放った光弾が迫っていた
「――――――避けられない」
一瞬にしてクロノは判断し防御姿勢をとる
ズガァァァァァァァァァァァッ!!
爆音と共にクロノは閃光と煙に包まれて吹き飛んだ
「ぐわぁぁっ!」
「クロノ―――!!」
「ぅうう〜ん・・・・・」
「今何時ぃ?・・・・・・・・ってもうお昼かぁ・・」
昨夜は結局ふて寝したエイミィが、もそもそとベッドから這い出てくる
「ふわぁぁぁぁ・・・・・シャワーでも浴びよっかな」