・・・・・数時間後・・・・
「…………….と、言うわけで僕が戦闘中に、訓練方法について考えていたらフェイトの攻撃を喰らっただけなんだよ」
メディカルルームの中でベッドに寝ているクロノ君が私たちに事情を説明してくれた
「ふぅーもう、クロノったら、お願いだから、身体は大事にして・・・・あなたは、私の大切な子供なんだから。私もう、気を失うところだったわ」
リンディ艦長、いえ、母親であるリンディさんがクロノ君の左手を握っていた
「御免なさい・・・・私のせいで・・・・」
「フェイトも、もういいのよ・・・あなたのせいじゃ無いわ。」
謝罪しつづけるフェイトちゃんを優しく抱きしめるリンディさんは、大きな優しさに満ちた表情で・・・・・・
見ている私の心まで暖かくなるような気がした
「そ、それで、クロノ君の怪我の具合は?」
「はい。まず右上腕部の骨折。左足首の骨折と、全身打撲と擦り傷です。
骨折以外なら、2〜3日で回復するでしょう」
救護班班長の方が説明してくれた
「こんな怪我、治癒魔法ですぐ治る。艦長、僕に治癒魔法を」
「駄目よ・・・・・」
「えっ?か、艦長?あの、僕に治癒魔法を・・・」
「だから駄目。今回の怪我はいい機会だから、あなたはゆっくり療養しなさい、クロノ」
「な、何を言ってるんですか!?僕が休んだらだれが執務官の仕事をするんですか!?」
「クロノ、あなたは確かに執務官としては優秀だし、居ないと困る存在よ。
でもね、骨折を治癒魔法で治して翌日からまた仕事をさせるほど、私は艦長にはなりきれないわ」