カツカツカツカツ・・・・
アースラ艦内の廊下に無機質な靴音が響く
「クロノのことが好き・・・・」
アリサ達に相談してからさらに1週間が経った
まだ私にはこの答えが出なかった
あの時の相談で、なのはは自分の家族や友達のことが大好きだと言っていた
でもアリサは、そういう好きとは違う「好き」があるんだと教えてくれた
家族や友達のことが好きだという「好き」と、もう一つの「好き」
私の「好き」はどっちなんだろう・・・
誰かに相談しようとしたけど、アリサは「後は自分の問題」と言っていたから、
きっと相談しちゃいけないことなんだと思って想いとどまった
そんな私の気持ちとは裏腹に、クロノとエイミィはいつもどおりのやりとりを繰り返している
「だから、昨日の料理はちょっと塩加減間違えただけなんだって〜」
「あれがちょっとの範囲か!? 僕は危うく綺麗な景色の向こうの花畑を見るところだったんだぞ!?」
「う〜ん、、、それはクロノ君の耐久力の問題じゃないかなぁ?」
「ほう〜、、、、耐久力ねぇ、、、、、なんなら今夜試してみるかい?」
「えっ!?、、、、、、や、やだっもうっ!、、、、クロノ君いきなり何言い出すのよ?!
こんなところで、、、、、、」
頬を赤く染めながらエイミィがクロノの肩を思いっきり叩いていた
「い、痛っ!エイミィっ!痛て! な、何を勘違いしてるんだ!?
僕が言ってるのは今夜の模擬オペレーション訓練のことだ!」
「えっ!、、、、な、なんだぁ、、、、もうっ!クロノ君ったら思わせぶりな発言するんだから」
「何言ってんだ、、、勝手に勘違いしたのはキミだろう、、、、」
廊下でそんなやり取りを繰り広げている二人をじっと眺めてる私に二人がようやく気付いた