その後の検査で、フェイトはロストロギアの能力によって幼児退行してしまったことがわかった
それでも、日常生活には支障が無いレベルの知識とルールは覚えていて、これ以上は処置の施しようがないらしい
幼児退行によって、一番家族に甘えたい年頃に戻ってしまったのだろう、、とドクターの見解
そして現在に至る
「はぁ〜、、、、結局解決策は無しかぁ、、、」
家のソファに座ってため息を漏らすクロノ
そんなクロノを見て、腕にしがみついたフェイトが、、、、
「お兄ちゃん、、、、フェイトのこと嫌いなの?」
上目使いで泣きそうな眼差しをクロノに向けるフェイト
この表情は反則だ!と心の中で叫びつつも、
「そんなわけないだろう?フェイトは大事な妹だよ」
フェイトに対する扱いもコツをつかんだようで、フェイトを悲しませないように言葉を選んで語りかける
「フェイト、今日はもう遅いから早くお風呂に入って、ゆっくり寝なさい」
「うん!フェイトお風呂に入る!」
「うん、良い子だ」
「じゃぁ、行こ!」
クロノの腕を引っ張ってフェイトがはしゃぐ
「行くって、、、、どこに?」
「お風呂!」
「、、、、、、えっ!?い、いや、、えっ!?、、、、ええ!」
突然のフェイトの言葉にクロノはうろたえる
「ま、待て、フェイト!それは駄目だ!」
「え〜なんでぇ?フェイト、お兄ちゃんと一緒にお風呂入るぅぅ!」