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[153]YUKI〜妹〜エピローグ1 2006/02/02(木) 23:12:33 ID:q669hh3L

〜妹〜エピローグ1

淡いオレンジ色の空間
目に映る物全てが鮮やかに光り輝いている
遠くから聞こえる聞き覚えのある声

「・・・・・おはよう」
どこから聞こえるのだろう・・・・
「・・・・・・おはよう」
何度も繰り返されるその言葉は、私の全てを包み込むような・・・・
そんな優しさを秘めていて・・・・・

「やっと気付いてくれた?」
気付けば目の前に、見覚えのある子が立っていた
金髪の長い髪を黒いリボンで二つに分けて
赤みがかった瞳が、悲しみと慈愛を共存させるような・・・・

「あなたは、、、、誰、、、、?」

「わたし?、、、私はあなた、、、、、、、、、、、、、、あなたは私」

「・・・・・・?」
彼女の言う言葉の意味が解らなかった
「もう少し、私を見て、、、、」

そう言う彼女の顔が少し悲しそうに見えて、、、
「、、、、、わ、、、、た、、、、し、、、?」
「そう、、、、。私はあなた、、、、、、正確には、5歳の時のあなた」
「5歳の時の、、、わたし」

「うん。ず〜っと、呼び続けてたんだよ」
「わたし、、、を?、、、あなたが、、、?」
「そう。あなたが眠り続けてる間、ず〜っとね。」

「どうして、、、?」
「だって、あなたはあの日から眠り続けていたんだもん」
「あの、、、日、、、?」
「そう。あなたが初めて1人で任務に当たったあの日」

少しずつ記憶が蘇る
「あ、、、、、、私が1人で、ロストロギアを回収しようとしたあの日、、、」
「うん、、、、。あなたが煙に包まれた時、あなたの心が私を呼び出した」
「私が、、、あなたを、、、。」
「うん、思い出して。あの時を」

私はあの時・・・・・・
「兄さんに呼ばれていた時、、、」
「お兄ちゃんは凄い慌ててたよ」
「かすかに覚えてる。兄さんの暖かい手が、私を抱き起こしてくれたこと」
「そう。その時に私はあなたに呼ばれたの」
「あの時に、、、、」


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