――――ピピッピピピピピピ――――
「、、、う、、」
健やかな眠りを妨げる雑音
折角の睡眠を邪魔され、寝ぼけた頭に血がまわりはじめる
「朝、、、、か、、、、、、」
目覚まし時計の音にわずらわしさを感じつつも、一日の始まりを自覚する瞬間
何かが違う、、、、、
「なんだ、、、、」
自分の部屋とは天井が違う
それだけじゃない、、、何か、、、、
少しずつ自分の状況を理解する
手に感じる温もり、、、、隣から聞こえる寝息、、、、
!!
一気に上半身を起こし、隣に目をやる
そこには無邪気な寝顔の義妹フェイト
「そうか、、、3人で寝たんだったな」
しっかりと手を握るフェイトから伝わる体温が実に心地よい
「起きたら治ってるといいんだが、、、、」
祈るようにフェイトに話し掛ける
この温もりは心地よいが、いつまでも5歳でいられては困る
これは執務官としてではなく、1人の兄としての願いでもあった
だが、、、
「う〜ん、、、、、、ふぁぁ、、、、あ、、おはよう、お兄ちゃん、、、、、」
まだ駄目だったか、、、落胆を感じつつも表に出さずに返事を返す
「おはよう、フェイト」
「良く眠れたかい?」
「うん。ママとお兄ちゃんの手が温かくて、すっごい眠れたよ!」
「そうか、それは良かった。じゃぁ、顔を洗って、歯を磨きに行かなきゃな」
「はぁ〜い」
元気に布団を飛び出し、洗面所に向かう