5時間目、授業中なのはとずっと魔法でお話をしていた。
アリサとすずかのこと、3人の出会いのこと、
ジュエルシードのことで迷惑をかけたこととか色々と。
やっぱり、みんななのはちゃんのことが大好きなんだ。
その中に私が入っても良いのかな・・・
《なのはのお友達なんだから、大丈夫。絶対仲良くなれるよ》
なのはの言葉を聞いて、少し勇気が出てきた。
私一人でがんばってみる
《うん、応援してるよ。がんばってね》
6時間目の授業も終わって、私はなのはに目配せをしてアリサの前に。
「何か用?」少し冷たい声で言われた。
すずかはなのはに耳打ちされて二人でドアの方に向かっていった。
「じゃあ、私達はちょっと用事があるから」
「先に帰ってるね」
二人が出て行くのを見送ってからアリサの方にむき直した。
「私も急ぐから」鞄をとって席を立とうとするアリサをとどめ、
謝った。
「それだけ?じゃあ私、帰るから」椅子から立ち上がり教室から出て行こう
とするアリサの腕を引いて、『私の口からちゃんとお昼の話を言いたい』と
言うと、しばらく黙ってじゃあ、どこか人のいないところへ行こうか、と
言ってくれた。
「実は、そんなに怒ってないんだ」とアリサは悪戯がばれた子のように
舌をちょこっと出して笑っていた。私もほっとした。