私達が着替えている最中、アリサはエイミィさんを言葉責めで攻めていた。
顔は笑っているけどちょっと疲れているような感じ。
エイミィさんが何か思いついたようで、アリサを部屋の影に呼び出した。
「え?何するんですか?わ、ちょっと待って下さいよ」物陰から制服が投げ出される。
「これで良し」満足げに戻ってくるエイミィさん。アリサはおそるおそる顔を出す。
でも、エイミィさんに引っ張り出されて私のとなりに並ばされる。
私と同じ服、髪型も一緒。エイミィさんが嬉しそうに
「ぱんぱかぱーん。フェイト姉妹の誕生〜」私はすこし照れた。
なのはとすずかが目を見張っている。・・・そんなにそっくりなんだろうか
アリサもなんだかもじもじしているような感じ。
「フェイトちゃんがお姉さんで、アリサちゃんが妹さんだね」なのはが楽しそうに言う。
「わ、私が何で妹なのよ」アリサがすこしむくれている。みんなは、だってという顔を
している。
「フェイトも何か言いなさいよ」アリサが言った。
こういうのって、何だか嬉しいと私がしみじみ話すと、アリサはぷいっとそっぽを向き、
「きょ、今日だけこの格好でいてあげる」と頬を赤らめて言った。
なのはがクスリと笑い、それがほかのみんなに広まる。
しばらく笑っていたけど、アリサとすずかは目が合うとお互い気まずそうに目をそらした。
すこしなのはがつらそうにしている。いつか、みんなで笑いあえる日が来るのだろうか・・・
着替え終わって司令室に戻ってみると、フェレットが一匹クロノさん達に向いていた。