「なのはさん、フェイトさん。デバイスをアクティブ状態にして頂けますか?」
なのはは頷いてレイジングハートを解放した。
「フェイトちゃん、どうしたの?学校の時もバルディッシュ出さなかったし」
まだこの子は本調子じゃないから、と告げると
「アクティブにするだけなら問題ないですよ」とリンディさんが言った。
その言葉を信じて私もバルディッシュを解放する。
バリアジャケットに換装した私達を見て、すずかとアリサは目を見張り
「かっこいい・・・」とどちらともなくつぶやいた。すこし気恥ずかしかったけど、
それはなのはも同じようだった。
「じゃあ、これをそれぞれのデバイスに近づけてみて下さい」とさっきの玉を渡される。
なのはと目配せをし、同時に玉を近づけた。
『Power Supply and Device Link Mode Set up』バルディッシュとレイジングハートが
同時に発音し、それぞれの玉と杖の間に光が発生した。光は一瞬で消えたけど、
玉が透明度を増していく。
「じゃあ、その玉をありささんとすずかさんに渡して下さい」なのははすずかに、
私はアリサに玉を渡す。二人は球を受け取り、しげしげと見つめている。
「じゃあ、その球を強く握って下さい。」二人は言われた通り玉を握りしめる。
すると玉から光があふれ、二人は一瞬光に包まれた。
見るとすずかはなのは、アリサは私と同じバリアジャケットになっていた。
「こうすると、メイン術者と同じバリアジャケットに換装されますからね。
杖も同じ形になります」
リンディさんはにこやかに説明した。二人とも自分を見回して説明を聞いてそうにない。
すずかはすこし恥ずかしそうに、アリサは・・・ものすごく恥ずかしそうにしている。
私の格好ってそんなに恥ずかしい物なのかな?