光が消えた。目の前に海が見える。ここは、海浜公園の橋の上。
「これで解散だが、一つ言っておきたいことがある。すずかとアリサに託したデバイスの
事だが、あくまでもサブデバイスなので、魔法効果は余り期待しないこと。
防御魔法は最大出力を出せるが、余り多用はしないよいうに。
なのはとフェイトに大きな負担がかかるからな。
あと、むやみに使用しないように。ほかの民間人にばれると大変だからな」
クロノさんが注意すると、二人は無言で頷いた。
「フェイト・なのはにも言っておきたいことがある。無理は絶対するなよ。
あと、もし何かあれば必ず時空管理局に報告すること、わかったな」
「うん、わかったよ。ありがとう、クロノ君」なのはが笑顔で返事すると、
クロノさんは顔を少し赤らめてなのはから視線をはずした。
なのはの隣にいたユーノさんが少しむっとした顔をしている。
「じゃあ、また何かあったら電話してね」目の前に映っている映像からエイミィさんが
呼びかける。
「うん、わかった」なのはは笑顔で返す。
エイミィさんが映像からアウトし、変わってリンディさんが映った
「なのはさんのおうちには私から連絡をしておきました。
すずかさん、アリサさんのおうちへはなのはさんのお母さんに、連絡をお願いしました。
時間も時間なので、気をつけて帰ってくださいね」リンディさんが笑顔で手を振っている。
私達も手を振り返すと、映像が消えた。
「また近いうちに会うだろうけど、それまで気をつけて」クロノさんが私達から離れ、
こっちを向くと魔方陣が現れた。
「エイミィ、頼むぞ」エイミィさんの声がOKと響くと魔法人の光が増した
「クロノ君、またねー」全員が手を振った。クロノさんが手を上げると、魔方陣は収縮し、
消えた。
「さて、そろそろ僕らも帰ろうか」
ユーノさんが声をかけるとそれぞれがうんと頷いた。