「そう、じゃあ私にそれを証明してね?」と私は忍さんにキスをされてしまった。
「おい、何をするんだ?」恭也さんが慌てている。
私は惚けてしまった。
「あら、私にしか興味なかったら、何も感じないはずよね?」
さらに舌を入れられ、長い間口づけをする。何だか気持ちいい。
私は何も考えられなくなった。先に口を離したのは忍さんの方だった。
私はなされるがままになっていた。
「クス。可愛いわね、この子」忍さんは口に付いたしずくをぬぐっている。
「だから違うんだって。それと、オレ以外のやつとキスをするな」
「嫉妬してるんだ。」忍さんが恭也さんに腕を回し、キスをねだる。
恭也さんは私が目の前にいるからかすごく恥ずかしそうにしている。
「なんだ、してくれないの?」恭也さんから離れて私に腕を回す。
「じゃあ私、このことやっちゃうから」私はどきっとした。心臓が早鐘を打つ。
「・・・分かった。」と恭也さんは忍さんの顔を自分の方へ向け、キスをした。
濃厚な、絡み合うようなキス・・・見ているだけでどきどきしてくる。
顔が火照ってきた。私は見ていられなくなって、自分の部屋に戻ろうとした。
その時、どちらとも無く口を離した。唾が二人の間で糸を引いている。
「あなた、どこに行くの?」忍さんが甘い声で私に言う。
私は、どきどきした胸を押さえられず、何を言って良いのか分からなくなって
その場で固まってしまった。
「フェイト、悪かったな。困ったことがあったら、また相談にこいよ」
恭也さんの一言でまた忍さんの顔が曇る。
「ふーん、フェイトちゃんって言うんだ。可愛い。ちょっとこっちにいらっしゃい」
私は忍さんに従うことにした。何をされるかは大体分かってるけど、何となく逆らえない。
恭也さんも私を見ている。忍さんの前に行くと、腕を回され、耳たぶを甘噛みされた。