リビングに向かう。士郎さんと桃子さんがいた。
「おはよう。フェイト」桃子さんと士郎さんが笑顔で挨拶してくれた。
「昨日はちゃんと眠れたか?」士郎さんが言ったあと、微妙な笑みを浮かべられた。
私は、不思議に思って首をかしげた。
それからしばらく、私は生まれて初めてテレビというものをみた。
魔法がなくても、こんな風に遠くのものを映せるんだ…
しばらくそうやっているうちに恭也さんと美由希さんが戻ってきた。
「フェイトちゃん、そろそろ朝ご飯ができるからなのはを呼んできて」と桃子さん。
私は、ハイと返事してなのはの部屋に行った。なのはがなにやら寝言を言っている。
「おかあさ〜ん、シュークリームもっとちょうら〜い」夢の中でお菓子を食べていた。
ユーノはバスケットの中で眠っている。
「なのはぁ。もうちょっとぼくをかまってよ」なんだか不憫な気がしてきた。
私はなのはを起こす。何回か揺すってもなかなか起きない。
「うーん、きょうはおやすみだよー。もうちょっと、もうちょっとだけ…」
と寝返りを打った。今日、すずかのところのいくんでしょ?ともう一度揺すった。
「…今、何時?」時間は…8:20。なのはにそういうと、もそもそと起きあがってきた。
「おはよう、フェイトちゃん」私はおはようと返した。ユーノも起きてきた。
「なのは、フェイト。おはよう」私達はそろってリビングに降りた。