私は今、自分の部屋でユーノ君やフェイトちゃんと一緒に何をするでもなくぼうっとしている。
何となくフェイトちゃんの髪で遊んでみたりして
早くお母さん達帰ってこないかななんて思いながら…。何か、忘れているような…。
あ、と声を上げるとユーノ君とフェイトちゃんがこっちを見て、
「どうしたの?なのは」と同時に聞いてきたのが恥ずかしくて、顔がすこし熱くなった。
お母さんに今日の事言うの忘れてたと二人に言ったと同時に玄関が開く音がして、
「たっだいまー」お母さんの元気の良い声が聞こえてきた。
私は怒られることを覚悟してフェイトちゃんやユーノ君と一緒に下に降りて、
私がお父さん達におかえりなさいと言うと後からフェイトちゃんが
「桃子さん、士郎さん、美由希さん。おかえりなさい」控えめな声でお父さん達を迎えた。
ユーノ君はお姉ちゃんの方に駆け上って一鳴きしてから頬を舐めている。
これをしないとお姉ちゃんがしょげてしまうから…。・・・いつもごめんね、ユーノ君
<<別に気にしないで、なのは>> でも、最近こっちの方が本当のユーノ君じゃないか、
と思いだしてきたのは秘密。ふと、フェイトちゃんが私のワキをつついた。
…やっぱり言わないとだめか。よし、と覚悟を決めてお母さんとお父さんに
すずかちゃんとアリサちゃんにお泊まりを約束したことを報告し、
お店で言い忘れたことを謝った。お父さんは笑いながら、
「そんなことで怒ったりしないさ。な、母さん」と言うと、お母さんも
「でも、もうちょっと早く言ってくれたら色々と用意できたのに、
今度から約束が出来たら早く言いなさいよ?」と私のおでこをちょんとはじく。
私はもう一度ごめんなさいと言ってリビングに移動した。