私はすずかと組んでなのは達からこっちにノエルの目を向けようと攻撃を仕掛けた。
でも、ノエルにはバリアーみたいな物が張り巡らされていて、私たち二人では破壊できなかった。
と、ノエルがすずかに腕の向きを変え
「攻撃対象1…距離15…風向き参考…照準セット…カートリッジ×2…」すずかが危ない。
私が駆け寄ろうとしたとき、すずかの目の前になのはが突然現れ、
「ファイエル」ロケットパンチの発射とともにすずかを抱えて飛んだ。
ほっとしたと同時に自分が何もできなかったことに悲しみと腹立たしさを感じた。
…私って連れてきてもらってから一つも役に立ってない。それどころか近くにいたすずかを
助けることすらできなかった。
確かに、クロノは魔法効果は期待できないと言っていたけどあまりにも弱すぎる。
かといってフェイトの魔力を間借りしている身だから強い魔法が使いたいとはいえないし…
私、何のために連れてこられたんだろう…。その時、上空のなのはが
「フェイトちゃん、危ないっ」と叫ぶ。見ると、私の前にフェイトが立っていた。
アリサの動きが止まった。表情もなんだか沈んでいる。どうしたんだろう。
考える暇もなく腕を戻したノエルさんが間髪入れずにロケットパンチを発射しようとしている。
狙いは…アリサ。私はアリサに呼びかける。でもアリサには聞こえていないようで、反応がなかった。
私は、アリサを助けようとアリサの前に降りたった。その時、
「フェイトちゃん危ないっ」なのはの叫びが聞こえ、
目の前にはノエルさんの腕が視界いっぱいに広がっていた。