すずかが戻ってくるのを待って私たちは高町の家に向かった。
ファリンさんが一緒に行きたがってたのを私たちが苦笑しながらごめんねと謝ると、
なんだかいじけてしまったので、近いうちにファリンさんも一緒にもう一度
お泊まり会をすると言うことで納得してもらった。
「絶対ですよー。約束ですからねー」と寂しそう手を振るファリンさんに見送られ、
私たちはすずかの屋敷を後にした。
「ノエル、なのはの家に行く前に私のところに寄ってくれる?」とアリサが言った。
荷物、取ってこないとと言い足した。
「承知しました。アリサお嬢様」運転手のノエルさんが返答した。
それから私たちはアリサの家に着くまで特に話すこともなく、静まっていた。
程なくして、アリサの家に到着した。
「すぐ戻ってくるから」とアリサは走った。玄関には、鮫島さんが待っていた。
それから10分ほどして、アリサが戻ってきた。かなり走ったのか、ぜえぜえと息を切らしていた。
「はぁはぁはぁ・・・お、おまたせ」とても苦しそうにしている。
「・・・アリサちゃん、大丈夫?」なのはが心配そうに聞くと、アリサは手をひらひらとさせた。
大丈夫、ということだろうけど、傍目に見てもかなりばてている。
なのはとすずかは少し苦笑いをしてる。私も少しおかしくなって笑った。。
その様をアリサがジト目で見ていた。何か言いたそうな顔をしていたけど、息が切れて喋れないみたい。
ノエルさんはアリサが車に乗ったのを確認して、ドアを閉じた。
そして、玄関先に出ていた鮫島さんに軽く礼をして、車に乗り込んだ。車は、高町家に向けて走り出した。