数時間ぶりに家に帰ってきた。門前には士朗さんと桃子さん、恭也さんと美由希さん、それと髪の長い女の人が待っていた。
「ただいま帰りました。遅くなって、ごめんなさい」なのはが謝る。
「夜分遅くにすみません。お世話になります」とすずか
「お世話になります」とアリサがそれぞれ申し訳なさそうに頭を下げた。
私も、ごめんなさいと謝って、頭を下げる。
「申し訳ございません。私が至らないばかりにお嬢様方に迷惑をかけてしまいました」ノエルさんも頭を下げた。
士郎さんがなのはと私のの前に来て、
「あんまり母さんたちを心配させるんじゃないぞ」と二人の軽くおでこを軽く小突いた。
恭也さんの隣にいた女の人がすずかとノエルさんの前にやってきた。
「すずか、あんまり迷惑かけちゃだめだぞ。ノエルも調子が悪いなら早めに言わないとだめじゃない」とやさしく二人を咎める
「ごめんなさい。お姉ちゃん」すずかが謝る。あの人、すずかのお姉さんなんだ。
「申し訳ございません。忍お嬢様」ノエルさんも謝った。忍さんって言うんだ。その忍さんは今度は私のほうにやってきた。
「はじめまして、フェイトちゃん。私はすずかの姉の忍って言います。」と柔らかな笑顔を見せて挨拶してくれた。
私もぎこちないながらもはじめましてと挨拶をした。よし、といって恭也さんの前に戻っていく忍さん。
美由希さんはじっとなのはの肩口を見ている。・・・ユーノがなのはの肩から降りてみゆきさんのの下へ移動した。
<<いつもごめんね、ユーノ君>>なのはが謝る。
<<いつものことだから、気にしないで>>とユーノ
美由希さんはユーノを手にすくい、肩に乗せるとうれしそうにユーノののど元を撫でた。ユーノはうれしそうに美由希さんの手に
ほほを摺り寄せている。
私がじっと見ているのに気づいたユーノは慌てて
<<のどを撫でられるのは別に気持ちよくもうれしくもないから>>と必死に訴える。別に何もいってないと返すとユーノはうなだれてしょげてしまった。
<<あは、ははは>>なのはは乾いた笑いをするだけだった。
そんなやり取りの中、ふとアリサのほうを見ると少し寂しそうな顔をしていた。