フェイトちゃんがお母さんにつかまって何かしている。
わたしは何をしているのか見に行こうとしたけど、お父さんに止められた。
「ところで、2日連続で深夜帰りなわけだが・・・」お兄ちゃんいがこっちをじっと見て言う。
うう、どこをどういう風に話したらいいのやら、頭の中がパニックになってる。
すずかちゃんやアリサちゃんがこっちを心配そうに伺ってるし。
わたしが、えーとそれはなんといいましょうか・・・えーと、まあ、そのー・・・、と
あたふたしていると、お父さんはわたしの頭に手を置いて、
「恭也、なのはで遊ぶのはのはほどほどにな」とわたしの頭を撫でた。
おにーちゃんはつまらなさそうな顔で分かったと返事をした。
わたしが酷いよと抗議したら、
「暇だったから、つい」と悪びれた返事が返ってきた。
「もう、恭ちゃんったら」おねーちゃんが苦笑する。
すずかちゃんやアリサちゃんはほっとしたような、困ったような、複雑な顔をしていた。
「なのは、悪かった」おにーちゃんが手をあわせて謝ってる。でも、本気で謝ってない。
わたしはすねてそっぽを向いた。これくらいしないと反省してくれないもん。
「なにやってるの」キッチンのほうからやれやれといった感じでおかーさんがやってきた。
「みんなおまたせー」後ろのほうにフェイトちゃんがいる。少し目が赤いようだけど、どうしたんだろう?
おかーさんとフェイトちゃんができた料理を持ってくる。おねーちゃんが手伝うよとおかーさんのところに行った。
わたしも何か手伝わないとと思って行こうとした時には、すべて運び終わったあとだった。
ちょっとがっかり。
みんながが席についたところで、おとーさんがいただきますと手を合わせ、みんなは後に続いて手を合わせた。