ある程度食べたところで子狐は満足したのか、大きなあくびをして目を閉じてしまった。
「寝ちゃったね」となのはは子狐をそっとクッションの上においた。
すると、どこかに隠れていたユーノが走ってきてなのはの肩に乗っかった。
誰も相手をしなかったせいか少し拗ねている。
「それじゃ、私たちも寝よっか」なのはの言葉にみんな頷いた。
ベッドと机の間に二枚ずつ布団を並べて敷いて、お互いに顔を向け合うように寝転がった。
さすがに4枚敷くのはきつくて、端っこはベッドや机の脚にあたって折れ曲がっている。
私の隣になのは。向かい合ってすずかとアリサがいる。
ユーノがお休みといって自分の籠に戻ろうとしたとき、アリサが自分とすずかの間をたたいて、
「ユーノはここ。たまには人間の姿になったら?」といった。
「え?でもそれは…」ユーノは慌てている。ずべこべ言わない、とアリサがユーノの首根っこをつかんで布団におろす。
ユーノは観念したのか人間の姿になった。
「んー」と伸びをするユーノ。しばらくすると、なんだかそわそわしだした。
「戻ったのはいいけど、なんだか違和感を感じる」ユーノ、完全に動物化してる?
私もほとんどフェレットの姿しか見たことが無いけど、確か人間だったよね。
アリサとすずかがユーノの入れる分だけ間を空ける。そして、ユーノに間へ入るよう促した。
ユーノは顔を少し赤らめながら、お邪魔しますと隙間に収まった。