「次は、ユーノの番」とアリサがつつく。
「え?ぼく?」ユーノがアリサのほうを向く。アリサはそう、と言い、ユーノを促した。
「ユーノさんの生い立ちとか、教えていただけませんか?」とすずかが言う。
そこでユーノはスクライア一族のこと、どうしてなのはのところに来たのかなどを話した。
「最初は僕一人で何とかしようと思ったんだけど、結局最後の最後までなのはに頼りっぱなしで…」
申し訳なさそうに話すユーノ。なのははそんなこと無いよと、ユーノをなだめる。
「ユーノ、意外と苦労してるんだね」意外だといわんばかりにアリサが驚く。
「それはあんまりだよ、アリサちゃん」とすずかが苦笑しながら諌める。
「それじゃ、私たちは…」とアリサとすずかがなのはとはじめてあったときのことを話してくれた。
こうして話を聞いていると、みんななのはのことが大好きなんだと感じた。
そして、話の中心にはいつもなのはがいる。
私もなのはが好き。一番大事な友達だと思っている。
それからいろいろ話をしているうちになんだか窓が少し明るくなってきた気がする。ぼんやりと見える時計を見る。
えと、5時…ちょうど。みんなの目の下にうっすらとくまができている。
「あはは、ちょっとはしゃぎすぎたかな…」なのはが半分閉じた目で言う。
遠くのほうでドアの開く音がした。
「おねーちゃん、おきたんだ…」うっすらと笑みを浮かべてなのはが目を閉じる。
「あたしももうだめ…」アリサ撃沈。すずかもユーノも立て続けに眠りの世界へと落ちていった。
私は…まだ大丈夫かも。でも、一緒に眠ってしまおう。おやすみ。