「あーあ・・・」
「なのはちゃん・・・」
「う・・・ごめんなさい」
「あ、でも出口開いたよ?」
「何やて!?・・・あかん、こんなやり方あかん!!埋めるで!!」
「えええ!?何で!?」
「こんなん迷宮でも何でもないやん!!」
「そんな場合じゃないよはやて・・・」
「あ、そういえば言い忘れてたけど、この迷宮では僕達縮小されてるし、怪物もいるんだった」
「はぁっ!?最初に言うべきでしょソレ!?」
「いや、大体ネズミか蟲の大きいのしかいないから大丈夫だよ」
「・・・それって、あれ?」
体長5mありそうな・・・ゴキブリの群れ。
「今度は叫ばないでよ?多分、さっきので寄ってきてるんだね」
「だからアンタ何でそんなに落ち着いてるのよ!?うわ、来たっ!!!!」
「・・・バインドディバイド」
《ぎぃぃぃぃいいいいいい!!!!!!》
うわ・・・気持ち悪ぅ・・・・
「ただの蟲の死骸だよ?」
今、アンタがやったんじゃない。何が攻撃魔法は出来ない、よ。大嘘吐き。
一瞬でズタズタのバラバラじゃない・・・。ゴキブリ・・・・
「参ったなぁ・・・この分だと多分巣が出来てるよ・・・」
何て嫌なモノを想像させてくれるのよ、アンタ。
「早く行きましょ!!こんなトコいたくないわよ!!」
「うん、分かった」
・・・やっぱり、おかしい。コイツさっきよりイキイキしてる。
そりゃ、考古学やってれば遺跡みたいな所に慣れるのかもしれないけど・・・
「・・・アリサ、僕、今変かな?」
「アンタはいつも変よ」
さっきの所から大分歩いて、私達は何も無い所に出た。