チェーンバインドやナイフ、シールド・・・全てが僕から繰り出され、僕を引き裂き縛り上げ・・・切断していく。
殺しているのか、殺されているのか。
「ストラグルバインドーっ!!!」
ただ、僕だけが声を出す。それだけしか違いは無い。僕が、僕を殺す。
自分への負の感情を隠す事なく、牙を向ける。
首が落ちて、腕からは骨が覗いている。
僕は、人殺しだ。
正確に言えば、そうじゃないのかもしれない。
ジュエルシードを見つけた時に、そのうちの1つが発掘していた隊員の1人に取り付いて・・・
僕は、みんなを守るために、『それ』と戦った。
そうする他に、手段が無かった。
遺跡に引き寄せて、何とか動きを封じようとした時、遺跡が崩れた。
ジュエルシードに取り付かれた彼のせいじゃなかった。・・・地震が起きたからだ。
・・・でも、僕の責任だ。
僕の・・・責任なんだ。
だから、ジュエルシードを追いかけた。
そのまま戻らずに闇の書・・・リィンフォースの事件にも関わった。
だけど・・・結局それは逃げた、って事だった。
そう、僕は・・・あの日から、ずっと・・・背を向けたままなんだ。