「お疲れ様、クロノ君。なのはちゃんとフェイトちゃん相手に1時間ぶっ通しでトレーニングなんて、大分疲れたんじゃない?」
司令室に入ると、エイミィが笑顔で声をかけた。
「ああ。流石にまいったよ…しかもあの2人、まだ続けるつもりらしい。相変わらず、あの子たちの魔力の高さと成長の早さには驚かされる」
ふぅ、と腰掛けながら、クロノは嬉しそうに言った。
「でも、あんなに沢山アドバイスしちゃっていいの?あの子達、もしかしたらクロノ君に追いついちゃうかもよ?」
そう言いながら、エイミィはニヤニヤと笑う。
「構わないさ。エイミィ、僕等の力は誰かに勝つためのものじゃないだろう? 誰かを止めるため、そして守る為に使うんだから」
クロノは静かに、事も無げにそう言った。
「…変わらないね、そういうところ。学生の頃から、そういう優しいトコロは、本当に変わってない」
「べ、別にそういうワケじゃ…!」
声のトーンが上がるクロノを見て、エイミィが笑う。相変わらずの名コンビだった。