かける言葉が、見付からない…その時、司令室の扉が開いた。
「エイミィ、なーに泣いてんのさ? 大丈夫大丈夫、アタシらがちゃーんと助けてきて
あげるからさ♪」
「そうですよエイミィさん。いつも現場の指揮を執ってくれるクロノがいないのは
痛いですけど、僕たちで作戦考えましょう」
人間形態のアルフと、魔導服を身に纏ったユーノが、決意に満ちた眼差しで言った。
「アルフ!」「ユーノ君!どうして!?」
「どうしてって…そりゃ、行かない訳にはいかないでしょ? クロノは、僕達の大切な
仲間なんだから」
「…そうだね、行こう。助けなきゃ、クロノを!」
「うん! 行こう、フェイトちゃん、ユーノ君、アルフさん!」
フェイトが静かに決意し、なのはが頷く。
「という訳だからさエイミィ、すっごくベタな感じだけど、私達の考えは一つ。
クロノがいないんだからさ、オペレーション、しっかり頼むよ」
「みんな…」
アルフがぽんぽん、と頭をたたくと、エイミィは目尻に涙を溜めたまま微笑んだ。
「問題は…彼らの要求してきた『センターポイント』ですよね。ロストロギアって
言ってましたけど、どういうものなんですか?」
「それは、私から説明するわね」
再び司令室の扉が開き、リンディがいつになく神妙な面持ちで現れた。