―2日後、高町家・なのはの部屋―
女の子が3人集まると、トークは無限に続くもの。
「あ、この服もカワイイかも♪」
「そやねー。なのはちゃんに似合うと思うよ」
「プリーツスカートは、この色が合うかな」
ローティーン向けのファッション雑誌を片手に、なのは・フェイト・はやての3人も、
かれこれ3時間以上話を続けていた。
「そーいえば、明日、ユーノとどこに遊びに行くの?」
あくまでもさりげな〜く、フェイトがなのはに尋ねてみる。
「うーんとね、この前オープンした、海鳴テーマパーク」
チケットを机から取り出し、二人に見せるなのは。
(ベ…ベタやなぁ…ユーノ君も…)
(まぁ、らしいといえばらしいんじゃないかな、うん)
「なのはちゃん、服は何着て行くん?」
「え?」
「カワイイのにしなきゃね、なのは」
「そーやね〜☆ せっかくの『デート』なんやし♪」
「…え? デ、デート!?」
「だって、明日は二人っきりやろ? 立派なデートやん」
「なのは、頑張ってね♪」
―ちょっとからかっただけのつもり、だった。しかし、2人の目の前の親友は…
「………///」
「あれ? なのは?」 「なのはちゃん?」
「…あ、あの、わたし、紅茶のおかわり、もらってくるから!」
急に立ち上がると、なのはは部屋を出て、駆け足で階段を下りていった。
取り残された二人が、顔を見合わせる。
「今の、ひょっとして…」
「…うん。わたしもそう思う」
「た、大変や! こーしてられへん!」
同時に立ち上がる二人。
ひょっとしたら、ひょっとするかも…
そんな思いを胸に、テンションが上がるフェイトとはやてだった。