「…シグナム!」
「ヴィータちゃん!」
頼りになる助っ人の登場に、喜ぶなのはとフェイト。
「どうも、皆さんこんにちは。今回は、私たちがお手伝いしますね♪」
すっと前に出て、シャマルが朗らかな笑顔で挨拶した。
「…という訳だ。宜しく頼む」
人間形態のザフィーラが、珍しく一言。
「4人とも、すまないな。無理を言ってしまって」
クロノが、改めてシグナムと握手を交わす。
「いえ。本当なら、主はやても協力したがっていたんですが…」
「はやて、明日石田先生と定期検診なんだ。もう大丈夫って言ってんのに、
石田先生聞かないから…」
「あはは、石田先生らしいね」
談笑するなのはとヴィータ。かつての険悪なムードは、今や微塵も感じられない。
「早速だが、組分けを決めたい。一応、僕とエイミィで考えたものがあるんだが」
「Aチームには、なのはちゃんとフェイトちゃん。
Bチームは、ユーノ君とアルフ、ザフィーラ。
Cチームは、シグナム・ヴィータちゃん・シャマル。とりあえず、これでどうかな?」
「あれ? クロノ君は?」
「僕はアースラに残って、敵が現れた場所に転送ポートで向かう」
「成る程、良い策だ」 「…」
シグナムが微笑う。一方、何故かエイミィの表情はさえなかった。
「問題がなければ、2時間後に出発したいんだが」
「クロノ、ちょっといいかな?」
まとまりかけたところで、フェイトがすっと手を挙げた。