「アクセルシューター!」
複雑かつ有機的な連動性を伴って、なのはの魔力弾が魔導師へと向かっていく。
一部をバリアで受け止め、残りを避けようとするも、そこにはクロノの罠が。
「ディレイドバインド!」
「甘い!」 驚く魔導師だが、間一髪でその鎖をかわす。
「ディバイィィン・バスター!!」
ドォン! なのはの砲撃がフィールドを駆け抜け、魔導師にヒット。
どうだ!? 3人が着地したのも束の間、煙の中から放たれる3本の槍。
「くっ!」「うわ!」「きゃ!」
クロノが相殺し、ユーノが避け、なのはが受け止める、3者3様のリアクション。
(クロノ君、お願い!)
「ブレイズキャノン!」 ドォン!
「おおっと!」
またもや、紙一重でかわされる。砲撃が当たった協奏結界が、その衝撃に震えた。
「今度は、こちらの番ってね!」
カウンターとばかりに放たれた砲撃が、術後のクロノを襲う。
バキィィン! 受け止めたのは、ユーノの防御結界だった。
(サンキュー、ユーノ)
(うん、それよりどうする?)
(もう一度行く。バックアップを!)
話しきるよりも早く、クロノが魔法陣を展開。
「デュランダル、スティンガースナイプ!」『OK,Boss』
放った操作弾は相殺されるも、なのはが隙を縫って再び飛び込む。
「レイジングハート、A.C.S.行くよ!」『All right.』
「…その技は、さっき見せてもらったろう!?」
右手に魔力を収束させると、魔導師は逆に間合いを詰め、真っ向から対峙。
閃光とともに、二人が弾け飛んだ―
「きゃああ!」
(―互角の威力!? まいったねこりゃ)
「はああああ!」
魔導師が体勢を整えきる前に、今度はクロノが接近。
「ち!」 小型の魔力弾を放つも、彼はユーノのバリアに包まれていた。
「何!?」 「ブレイクインパルス!!」
バキィィ…ドォン!
今度こそ、捉えた!…はずだった。