「おはよう!!なのは」
フェイトが目をこすりながら言う。
「おはようフェイトちゃん。」
仲のいい二人のいつも通りの朝が
やってくる。
時計はまだ6時前。
とりあえず二人はいつもの用に
着替えて一階に下りていく。
「おはようフェイトちゃん、なのは。」美由紀の
明るい挨拶が響く。
「おはよう・・・ございます。」
やはりまだ恥ずかしいのかなのはの家族の前では
緊張して声がだんだんと小さくなってしまう。
「おっはよう!なのは、フェイトちゃん」
桃子さんは朝から元気だった。仕込みとかで
疲れたというイメージも特になし。
「おはよう。なのは、フェイトちゃん」
我が家の大黒柱の四郎さんその声には落ち着きが
こもっている。
一方、恭也はというと・・・
「お‥おはよう!フェイト・・・ちゃん」
やはりちゃんづけが恥ずかしい。
アリサや鈴鹿の用に自分と少しは免疫があり
元気ならばいいのだが・・・フェイトは
少し大人っぽい雰囲気を出しているため
絡みづらいのだった。
「おはよう・・・ございます。みなさん・・・」
フェイトがみんなに向かって遠慮まじりに言う。
フェイトの挨拶がぎこちなくなるのはいつ頃なのか
近頃では少しはましになったのだが・・・
と桃子さんは感じているのだった。
そうこうして朝ご飯を済ませ、
二人は学校へと行った。
「なのは、フェイト!!おっはよう!!」
この元気な声になのはは手を振って答える。
「おはようアリサちゃん!!すずかちゃん!!」
フェイトはというと・・・
「お・おはよう・・・・」
「二人ともおはよう。」
鈴鹿の声が最後に響き四人は
今日はどんなことをしようかや
学校での行事のことといったたわいないことを
話し合う。
学校に着き四人は始業式が始まる。
アリサ曰くこんな行事はやらない方が
いいというがなのは的には
始まりだということを引き締めるために
必要だと主張している。
そうして学校が終わりアリサと鈴鹿は
習い事で遊ぶことも出来ず
なのはとフェイトはゆっくりと家にむかった。
フェイトは思った。
この楽しくて幸せな日々がいつまでも続けばいいと・・・
だが・・・それを破るように一つの声が空から聞こえてきた・・・。
「ふーん。あんたらか・・・最近新米の魔導師って
有名なんは・・・あんまり強そうやないなぁー」
一人の少女が宙に浮かんでいる。
それは本来ではあり得ない現象。
なのはとフェイトはすぐさま戦闘モードに
はいった。
何も分からない所からの戦い。
それが光と闇のどっちに転んでも
後悔することがないように・・・
漆黒の魔導師と純白の魔導師は
牙を剥く