二人に殺気が纏う。それが開店の合図となる!
ダダダダダダダダダダダ!!!目的の台に走る二人の少女。ついでに一匹。
「はぁはぁはぁ。な、なのはさん!何を打つんですか」
列の群れから外れ、二人の少女はある島(台がならんでいる場所のことです)を目指す。
そしてその台に座る。
「ちっ、私の狙っていた台が・・・仕方ない、第2候補で甘んじるか」
「な・・・なのはさん!本当にこの台で打つんですか!?」
ああと答えるなのはにユーノは愕然とする。
それも当然。彼女がコインを入れ、回しているスロット台は勝ちにくいと悪評のある
4号機(スロットの種類の事です)「魔法少女リリカルなのは」だったのだ。
だが、出る時ははんぱ無く出てしまうと言う漢使用が一部のスロッターに好評だ。
5万枚は出たとか出てないとか、まぁ、色々言われている。
「ああもう!僕もなのはさんの隣りで打ちます!」
腹を切る覚悟で椅子に座る。ちなみに、ユーノはこの台で一度として勝った事が無い。
それから暫くして。
「おらおらおら!!来たぜ、パトル演出!!!
修行からのバトル演出は激アツ(当たり易い事です)だぜ!!!!」
唸るなのは。
「なっ・・・!!!」
「はっハヤッ!!!まだ3000円もつぎ込んで無いのに。なんちゅう引きだ」
「そして、肝心の相手は・・・来たッ!!!!フェレットならスターライトブレイカーの連発で楽勝だ」
彼女の予想通り、バトル演出はディバインシューターでフェレットをなぶるようにし、
ライトニングバインドで動きを封じ、スターライトブレイカーが叩き込まれた。ムゴイ。
(なんだろう。この泣きたくなる気持ち・・・)
口元を引きつらせ、苦笑するユーノ。それを一瞥し、7を揃える。
「さあ、連荘(連続でボーナスを引く事です)してくれよ!」
その願い虚しく、ボーナスは一回に終わる。
舌打ちをし、タバコに火を付け打ち続ける。