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[380]さばかん 恋の終わり1 2006/05/02(火) 00:59:50 ID:N9GcLJtk
[381]さばかん 恋の終わり2 2006/05/02(火) 01:01:11 ID:N9GcLJtk

恋のおわり 第6回

それからの日々は、夢のようだった。いや、夢だったのかも知れない。
例のはしためどもはすずかの警告通り、次の日にはもう居なかった。
すずかがどんな人なのかはなのはも問わなかった。私も、問うて欲しく無い事がいっぱいあった。
それを少しずつ確実に消して、それから、話をしよう。そう思ったからだ。
優しく時は流れる。すずかと他愛の無い話をしたり、すずかと美味しい御飯を食べたり、
すずかと一緒に勉強したり、すずかと一緒に出かけたり。すずかと一緒に・・・
そういう事も色々した。同性同士でいやらしい事をするのに抵抗が無かった。
おかしいのは自覚している。だから、もう救いようが無かった。
けれど、誰かが語る「愛」とは何だろうか?とも、なのはは思った。
少し考えて、蹴っ飛ばした。愛を語るのはまだ早い・・・。

妄想と幻想が絡む現実はある日、異物を迎える。
朝起きたなのははテーブルに並べられた料理に驚く。
色とりどりの西洋の料理は、何処かの城の食卓を連想させる。
「アレ・・・?今日の食事当番は私だったんだけど・・・」
寝ぼけた頭を回転させるように、目をキョロキョロさせる。
と、冷蔵庫の横に見慣れない金髪の少女が立っていた。
外国人であるはずの彼女は、何故か割烹着を着て、なのはにぺこりとお辞儀をする。
「だ、誰?」
「ああ。この子はアリサ」
「わああああああああああああぁ!!!」
何時の間に後ろにいたのか、すずかは首だけをにゅっとなのはの顔に向ける。
「おはよう、なのはちゃん」
「ああ、おはよう、すずかちゃん」
アリサと言う少女が改めて、なのはにお辞儀をする、つられて、なのはも。
「すずかさまの身の回りのお手伝いをします、アリサです。よろしくお願いします」
「え・・・?」
唖然とするなのは。
「アリサは今日からここに住むことになったの。実はこの子、両親の都合で私みたいに学校を休んでたの。
だから、アリサも元々この寮に住んでたんだよ」
「あっ・・・そうなんだ。その・・・よろしくね、アリサちゃん」
「よろしくね」
そう言って笑った顔は何だかキュートだった。
「ああああ。す、すずかさま・・・そこは・・・」
腰を捻らせ、すずかの指から逃げようとする。
それを乱暴に抱き寄せる。

(何故?何、これ…)

アリサの菊座を指で犯す。慣れていた菊座はあっけなくすずかの指を飲み込む。
ここは、もはや、第2の生殖器、生殖器の亜種と言うべきだろう。
「うあっ・・・あ・・・ああああ!!!」
その亜種と同時に本来の生殖器に指を這わせる。
「そらっ!そらっ!ふふ、なんていやらしい。大きいほうをする度に私の事を
思いだすんじゃない?」
少し赤面し、しかし、嬉しそうに。
「はい・・・トイレに行く度に貴女さまの事を思い出して、いつも私のここは濡れています」
言い終わると、アリサは自分でクリトリスを刺激する。さかった女の匂いがその世界の全てだ。
「あん、あっ、ああああんあああーーーーーー!!!!!」
くったりと倒れる。その姿を満足そうに眺めて。
「まだまだこれからよ。次は、バイブ2本同時攻めでイカせてあげる。
安心して、夜は長いわ。私の欲でどろどろに汚してあげる」
「ああ・・・すずかさま、好き」
優しくぎゅっとすずかを抱くアリサ。
「ええ、私も・・・」
(言うな。その言葉を、言うな!言わないで!!!)
それは、彼女にとっての安息だった。それを、こうもあっさり。
「愛してるわ、アリサ」

           ワレタ
ワレタワレタコワレタ

「あああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」
悪夢を吐き出すように叫んだ。
気が付けば、そこは自室のベッドだった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・夢?」
それが夢だと気が付くのに、いくらか時間をつかった。
体が熱い。目には涙。異常な発汗。妙な掻痒感。息は山を登るより荒い。
地盤が崩れる。唯一の愛。それは私。いいえ貴女。じゃあ、その枠?
いいえ。何故。必然。答えじゃない。否。
ただのさくそう。お前は錯綜。手探りでいた。ただ。
               違う。
「・・・違う!」
その狼狽は異常だった。夢は所詮、夢。分かってる。
だが、理性より先に本能が、それを恐怖した。
あっさり崩れる安息の地。
なのはは壊れていた。

あれから一睡も出来なかった。朝の日差しが目に刺さる。
暗がりが晴れるのが、恐かった。すずかと、特にアリサに会いたくなかった。
会えば、何をするか分からない。あの夢がぐるぐる巡ったら。私は、きっと・・・
不安を内包し、私はただ、玄関の扉を開けた。

つづく


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