Kの呟き 昔語り


17 熱帯夜
 


ワンピースの裾をはぐり、太腿のつけねを探る。
ショーツの上からでも、そこが潤んでいるのがわかる。
「……もう、濡れてる」
俺は言いながら、ショーツの中にゆっくりと手を差し入れる。
「あんっ……」
幸実は俺の手を押さえつけた。
「だめ……こんなところで……」
まだ玄関の中、俺は靴も脱いでいない。
首元から耳にかけて舐めていくと、幸実の拒否は弱まっていく。
彼女の身体を抱きしめながら、徐々に力を加えて床に押し倒す。
靴を脱ぎ、玄関からほんの少し入っただけの場所で身体を求める。
「……欲しいよ。いいだろう?」
伸縮性のある布を胸元まで押し下げ、白いブラとスリップまでも
下にずらし、乳首を露出させる。
既に突起している乳首の先を指でこすると、幸実は高く声を放った。
「あ……あっ!」
叫んだあとでも息を弾ませている。
さらに音をさせながら舐めてやると、幸実の声がますます切迫した
ものに変わる。
俺こそが、そんな彼女の様子を眺めていてたまらなく感じていた。
ジーンズのベルトを外し、股間をひどく盛り上げているジッパー部を
苦労してやっと下ろす。

熱く女を求めて息づくそれは、もう卑猥な涎を流していた。
「……ほら」
それを握り、幸実の顔の近くに腰を持っていく。
「欲しいだろ。こいつも、幸実を欲しくてたまんないってさ……」
幸実は息を荒げてそれを見つめる。
頬が上気し、それでも困ったような表情で目を逸らす彼女に
強制したくなる。
「前、言ってただろ。こうされると感じるって……。こういうふうに
されるのが、好きなんだろう」
彼女の逃げ道を塞ぎ、奉仕に臨ませるように仕向ける。
俺は立ち上がると、彼女も床に膝立ちの姿勢をとる。
「……ああ」
彼女が俺の腰に抱きつき、そしてゆっくりと怒張に近づき、先端を
軽く唇に含む。
それだけで、また精液の上澄みがこぼれてくるほど興奮していく。

うっとりしたような顔で、艶めかしい紅い唇で、熱心に俺のものに
愛撫を加えてくる。
ずっとこうしてやりたかった。
また溢れるほど飲ませ、そうしてから今度は入れてやる。
奉仕に励む幸実の乳房が揺れている。
上下に吸いたてながら顔を振る仕草がたまらなく淫らだった。
温かな粘膜の感触と、幸実の淫靡な表情を見ていると、口を使って
セックスしている気分になる。
目に飛び込んでくる猥褻な眺めと、実際に肉体に与えられる快感に
耐えられないほど感じていく。
「……ああ……いいよ……幸実。もう……イキそうだ」
俺は宣言する。
「……また、飲んでくれるだろ?」
幸実は俺を唇に含んだままうなずいた。
舌先とごく軽い歯の刺激が先端に与えられると、俺は我慢できずに
激しく射精した。
彼女の唇の中に注ぎ込む凄まじいほどの快楽に、腰が痺れそうな
ほど感じる。

幸実の口許がゆっくりと動く。
ある予感で、俺は二日前から禁欲していた。
たった二日でも、溜めれば驚くほど多量に出る。
男の精液は三日でいっぱいになってしまうというが、俺は二日が
限度のようだった。
まして彼女を抱いてからは、一日おきか二日おきだった自慰の間隔が
短くなっていた。
出さないでいると苦しくなるのだ。
下手に我慢を重ねて放置すれば、この前のように夢精しかねない。
身体に溜め込んだ毒を吐き出す。
淫欲と、心身に渦巻くさまざまな想いをこめて、愛する女の唇を汚す。
許されない愛欲の痛みとともに。
「……ううん……」
幸実は喘いで唇を離した。
唇の端から一筋、白濁した液がこぼれている。
溢れるほど注がれて、飲みきれなかったのか。


それを見て、さらに激しい情欲に襲われていく。
一度出しただけでは済む訳もない。
このまま時間の許す限り、彼女を抱き続けたい。


俺はこれだけでは満足などしていなかった。
逢えない間、幸実のことを想って何度も自分を慰めた。
現実に、彼女を抱く時を切望し続けていた。
口でさせたばかりでしかない。
まだまだ、これからだ。

玄関先でもつれあっていた身体を起こすと、幸実は頬を
桜色に染めていた。
服を身につけたまま、下着を脱がされかけて乳房を露出
しているその姿は、途方もなく色っぽかった。
「もう……。ばかね」
微笑みを浮かべながら、白い胸を手で覆い、彼女はゆっくりと
立ち上がる。
その表情は照れているようでもあり、余裕を滲ませているようにも
思える。
玄関先でこんな行為に及んだことを、どう思っているのか。
「ベッドで……。ね」
そう言ってちらりを俺を見、彼女の寝室に向かって行く。
俺はまだ突っ張っているものを苦心してジーンズに収めながら
後をついて行った。

部屋に入る早々、ベッドに座り込もうとした彼女を押し倒す。
「あ。いやっ……」
そんなふうに口で言う彼女の首筋に唇を当てると、熱い溜息が
漏れてくる。
「いやじゃないだろ」
ワンピースの裾をはぐりながら、太腿の合わせ目に手を差し入れる。
隙間に入り込む俺の指を拒むつもりなのか、彼女の脚に力が入る。
耳に吐息を吹き込んでやると、幸実は喘ぎながら身体を弛緩させた。
ショーツの股間の部分は、もう俺が驚くほど濡れていた。
つるつるした繊維がその周囲だけぐっしょりと濡れそぼり、潤んだ
手触りとともに、彼女の秘部の形が手でわかってしまうほどだった。
「……凄いな。こんなに濡れてるなんて……」
俺がそっと表面だけを撫でながら低く囁くと、彼女は押し殺した嗚咽の
ような声をあげる。
目を閉じて、俺の指の蠢きに合わせ、唇を半開きにしながら喘ぐ。
ぴったりと秘部に張りつく布を手ですくい、浮かせて前後に動かす。
指先と布が、幸実のもう尖っているクリトリスを刺激するようにさせる。
「あ……っ!あんっ……」

「気持ちいいか?」
顔を赤くさせながら悶えている幸実にわざと尋ねる。
薄い布の膜を通し、指先を浅く膣口に沈めていく。
まるでよくある痴漢もののような攻め方だと思った。
一度射精してしまったので、今度は俺が彼女を感じさせてやる。
「い……い……」
「俺の……舐めてただけで、こんなに濡れてるんだ」
幸実は息を乱しながら首を振った。
「そうか、違ったな。飲んだんだ。それで、気持ちよくなったんだろ?」
「ん……んっ……」
指でクリトリスを弄び続けていると、彼女の膝から下が突っ張る。
相当に感じているようで、ショーツから愛液の滲みが伝わってくる。
「あっ……だめ、もう……もう、イク……イっちゃう……」
半泣きのようなうわずった声が出る。
「ああっ!」
顔を反らしながら、幸実は昇りつめていった。

まだ呼吸を乱したままの幸実の脚を広げさせる。
濡れている下着の上から舌で舐める。
甘い女の匂いが広がり、それだけで頭がくらくらするほど興奮する。
「あ……っ!あん、ああ……」
彼女はまたいっそう高い声を放った。
薄い布を通しても彼女が感じるように、緩急をつけて舐めてやる。
声は放ちつづけるものの、この舌の刺激だけではイクことができない
らしい。
また幸実は泣くように悶えている。
「おね……がい……」
俺に抑えられている腰をもじもじとさせて幸実は言う。
「脱がせ……て……。それから、じかに……して……」
恥ずかしいからか、感じているからか、熱に浮かされているように
頬は紅潮し、瞳は涙を溜めている。
「直接、して欲しい?」
幸実はうなずいた。
「なら、そう言えよ。あそこ、舐めてくださいって」
俺がそう言った瞬間、幸実は困ったような顔をして唇を噛みしめる。

「お願い……ここ、……舐めて……ください……」
それだけのことを全部言い終えるのに、ためらいながら10秒ほど
かかる。
年上の女性にこんな言葉で淫らな行為をねだらせる。
ビデオや本で読んだことを、今現実に彼女にさせている。
幸実は俺に従順だった。
ついこの間、彼女を抱くまでは女を知らなかったこの俺に、5歳も
年下の男にこんなことを言わされているのだ。
どんな気持ちで俺に身を任せているのだろう。
ゾクゾクするような、狂おしいほどの征服欲が襲う。
大人の女を身体ごと従わせるスリリングな快楽と、俺の言うままに
なる彼女を愛おしいと思う気持ちが交錯する。
では、彼女の願いを叶えてやることにするか……
濡れそぼる布を手で押し下げ、ゆっくりと太腿から下ろしていく。
粘液の糸が鈍い光を放つ。
足首まで下ろし、だが右足の先に白い布をからませておく。

「こんなところまで、濡れてるぞ」
彼女の内腿に粘りつく液を舐め取る。
舌を彼女の肌に絡みつかせるようにさせる。
もう、幸実は喘ぐことしかできない。
秘所の襞に沿って舐めあげていき、またゆっくりとそれを繰り返す。
「ああっ……あん!はぁっ……」
クリトリスの周囲だけをそうしてやり、決して肝心な部分は舐めない。
それだけでも、彼女は身体を震わすほど感じているようだった。
舐め続けていると、自分の唾液と彼女の愛液で滑りが増していく。
軽く膣口に舌を入れ、そしてまたクリトリスの近くまで戻してやると
幸実の呼吸が激しく乱れはじめた。
彼女の艶めかしい声と反応ぶりを眺めているだけで、もうこっちも
射精してしまいそうに感じている。
何度か舌を往復させていくと、幸実の息が詰まったような感じになる。
同時に足腰を突っ張らせ、ベッドのシーツを掴みしめている。

「ああ……!」
彼女は泣くように叫んだ。
全身を緊張させたあと、徐々に身体の力を抜いていく。
目を閉じ、至福の時を過ごしたあとの満足そうな表情が浮かぶ。
「イったのか」
幸実に確認すると、彼女は力なくうなずいた。
「それじゃ、俺もイかせてくれよ……な」
脱力している彼女の脚を持ち上げ、高まりきっているものを潤んだ
場所に当てる。
一気に貫く。
きついくらいの締めつけと、濡れきった内部の粘った感触がたまらない。
腰と、頭の芯が痺れてしまうほどのよさだった。
すぐには射精してしまいたくない。
でも、これでは時間の問題だ……
甘美な愉悦に耐えながら、歯を食いしばる。
幸実は俺の首に手を回してくる。
彼女が喘ぎながら、自分からも腰を揺り動かしてくる。
「……ああ!」
俺は声を殺しきれずに呻いた。

熱い女の部分に締めつけられながら、ただでさえ感じているのに
幸実に動かれては……
「だめだ……もう、イキそうだ……」
二度目に至るまでの前戯が長かったにしても、簡単に彼女に
屈してしまいそうだった。
幸実を抱けない間、何度夢に見たことだろう。
耐えて耐え抜いてきたというのに、彼女は素晴らしすぎる。
「いいの……イって。私の……中でイって」
幸実の内部の蠢きが激しくなっていく。
俺も、もうこらえきれない。
すべての欲望を、彼女の中に解放する。
埋め尽くしてやる、全部……全部。
他の男のことなど忘れるほど。
俺だけで身も心もいっぱいにさせてやる。
溢れんばかりの愛欲と情熱の限りをこめて、彼女に注ぎ込む。




18 愛欲


16 煩悶


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