Present for You2
エントランスへ
Present for You1へ
美香はおずおずと俺のものに手を添えて、ちらりと俺を見上げる。
視線が絡み合うと、俺は微笑を浮かべてみせた。
彼女はなんだかバツが悪そうに、すぐに目を逸らすと、うつむいて
唇を先端に近づける。
温かく、柔らかな唇が俺のものを包み込む。
湿りを帯びた舌の感触が、先から根元に移動していく。
速度と舌の根を擦りつける強さに変化を持たせながら、その動きを
繰り返されると、否応なく快感が沸き上がる。
思わず腰が動いてしまいそうになるほどだ。
こんな可愛らしい顔をしているくせに、美香の舌戯は絶品だ。
どこのどいつに仕込まれたのか、意地悪く尋問してやりたくもなる。
少し困ったような、それでも懸命に奉仕をする美香の表情も、俺をそそる。
数分間は美香のフェラチオに耐えていたが、もう限界は迫っていた。
美香の手が陰嚢の下、俗に言う『蟻の途渡り』をくすぐるように撫でると
俺は絶頂感に襲われた。
「イクぞ……出すぞ、おまえの口に。飲め。全部飲み込め。いいな」
卑猥な命令に、美香は紅潮した頬で俺のものをくわえながらうなずいた。
大きな溜息を漏らしてしまうほどの快感だった。
反り返り、これ以上ないほどに固くなったものが、放出の快楽に脈打ち
美香の薔薇色の唇へと精液を吐き出す。
美香はせつなげに固く目を閉じたまま、口内に送り込まれた粘液を
飲み干す。
嚥下する時に、その音が聞こえるほどだった。
俺のモノの動きが止まるまで……完全に射精し終えるまで、美香は
そのままでくわえ込み続けていた。
やがて唇を離し、小さいが深い溜息を漏らす。
すかさず俺は言った。
「しゃぶっていろ」
それを聞いた美香の顔が、わずかに怪訝そうになる。
「また、固くさせるんだよ。おまえの口でな」
「いや……」
美香は弱々しく頭を振った。
今度は私を感じさせて、と訴えているような否定の仕方だ。
こうして要所で俺の言葉に逆らうのも、またいい。
俺のサディスティックな欲望を、征服欲を刺激してくれる。
この女を快楽で縛りつけてでも、言うことを聞かせるように仕向けたくなる。
意地でも。
淫靡な行為を仕掛け、恥入らせ、それでも俺の愛撫をせがみたくなるほど
追いつめ、快楽に乱れるただの雌に変えてやる。
清純そうな顔と姿をしているくせに、男を惹きつける女としての磁力は
並以上のものだと思う。
俺は焦れて、また元の硬度と角度を取り戻したものを美香の唇にこすり
つけてやった。
「ああ……」
いやいやをするように顔を横に向けるけれど、今度はその頬に擦りつけた。
そして美香の足元にしゃがみこむと、女座りをしている彼女の股間に
手を差し入れる。
「あ……」
そこは既に女の蜜を滴らせていた。
ぬらりと粘りつく、独特の感触が指先に伝わった。
俺は嘲るように笑うと言った。
「こんなに濡れてるぜ。嫌もなにもないだろう。ん?」
美香の股間から俺の指に、愛液が銀色の糸を引いていく。
それを彼女の唇に塗ってやると、美香は激しく興奮した様子だった。
「いや……いやぁ……」
首を左右に振りたくりながら、本気でひどく羞恥を感じているらしい。
「俺を感じさせないと、こいつを入れてやらないぜ」
「………………」
美香は黙ったまま、潤んだ瞳で俺の目をちらりと見た。
俺は笑みを浮かべながら、その唇に欲望を突きつけた。
美香は艶めかしく嘆息すると、まだ俺の固さを失っていないものに
愛撫を加え始めた。
手で支え、根元を握りながら、舌先で微細な動きを加えてくる。
敏感な亀頭部分に、濡れた柔らかな肉がからみつく。
粘っこい巧みな愛撫が繰り返され、俺にたちまち芯を突き刺されるような
鋭い快楽が走る。
ときおり美香の喉の奥から「ん……」だとか、「ふう……」といった、感じる
あまりの溜息のような声が出る。
それも俺の欲望を増していった。
オーラルセックスが嫌いな訳はない。
フェラチオしながら濡れてしまうような女は、みんなどこかで淫らな
願望を持っているものだ。
男の性器は排泄器官とまったく同じものだ。
そんな部分を、普段は綺麗に口紅を塗り、お喋りをしたりものを食べたり
する部分……唇に含ませる。
そして奉仕させる。
存分に、俺がその可愛らしい唇を汚し、精液を放出するまで許さない。
美香は嫌がりはするものの、結局俺の言葉には逆らわない。
口を犯す快感は男にしかないと思っていたが、女には逆に口を汚される
ことを望んでいる節が窺える。
この娘の見せる反応が、まさしくその証拠だった。
俺の熱く力を滾らせたものを唇と舌で味わいながら、秘所を濡らしている。
俺が自分から腰を引き、美香の唇からわざと離れると、彼女は小さく
喘いだ。
そして美香の足の間に手をすべらせると、案の定そこはたっぷりと
潤っていた。
「濡れてるな……こんなに」
愛液で濡れ光っている俺の指先を、わざと彼女の目の前にかざす。
美香は黙っていやいやと首を振った。
これ以上フェラチオされてもイク訳にはいかないし、浴室はかなり
暖まっていて、のんびりしているとのぼせかねない。
俺は美香の身体にゆったりとシャワーを浴びせ、部屋に出るように
仕向けた。
身体を拭いてやり、暖房を強めて二人でベッドに入る。
美香の目をじっと見つめると、気恥ずかしくなったのか、彼女が先に
目を逸らす。
そこへキスをしてやり、唇を開かせ、舌先を送り込む。
たちまち彼女の吐息は乱れ、おずおずと俺の肩口に手を添えてくる。
首筋にキスを繰り返しながら、なだらかな肩と胸元へ、少しずつ
移動していく。
乳首を指先でつまみ、こすりながら舌で舐め、手で柔らかな乳房を
揉みしだいてやると、美香の口から艶めかしい声が漏れた。
感じている時特有の、高く、そして細い声。
「ああ……ああ、あん……」
「いいだろう?」
耳元に畳みかけてやると、美香はいっそう声をせつなく絞った。
「いい……あ、ああ……気持ち、いい……です…………」
「どこが感じる?」
俺は唇に笑みを浮かべながら、言葉で責めていってやる。
「ここか?」
敏感な乳首を唇に含んで舐めると、彼女の身体がのけぞった。
「あ……!そ、こ…………」
「美香は乳首が感じるんだな。そう言ってみろ」
俺は悶えている美香の表情を見下ろしながら、冷静な声でそう言った。
「いや……あ……」
美香の声が震えている。
おそらく恥ずかしさで、だろう。
「もっとして欲しいだろう?」
俺は優しくそう語りかけた。
「乳首、もっと舐めてください。そう言え」
有無を言わさず、俺はそう言い切った。
美香は俺に逆らうことはできない。
「……乳首、もっと……舐めて、くだ……さい……」
美香はそれだけ言うと、短く溜息をついて顔を横に向けた。
恥じらっている顔がたまらない。
「それじゃ、たっぷり舐めてやるからな」
俺は笑いながら、美香の要望に応えてやることにした。
柔らかな、それでいて弾力に富んだ瑞々しい肌を撫で、唇で吸いたてる。
彼女の声もとぎれとぎれになり、興奮でうわずっていく。
乳首を舌先で転がすように続けて舐め、爪の先で軽くこすってやると
快楽で息が詰まったかのように見える。
いつ見ても、美香の乱れ方はいい。
どれだけ濡れているのかと、腿の間に手をのばす。
そこはもう溢れんばかりの蜜が滴り、内腿まで濡れて光っていた。
一度、いや……何度かイかせてやるか。
俺は美香の腰へと顔を近づけた。
「あ…………」
俺の意図に気づいたのか、美香は足を閉じようとしていた。
だが無駄だ。
膝頭を手で簡単に割り、足を広げさせる。
濡れている腿の肉を舐め、女の蜜を味わう。
「はぁっ…………」
美香は顔をのけぞらせて喘ぐ。
何度も周囲を舐めるだけで、決して肝心な部分は舐めてやらない。
そして指で、感じやすいクリトリスを愛撫してやる。
強く責めるのはかえって苦痛らしいから、指の腹でそっと……微妙に
上下にこするようにしてやる。
もう美香は声にならない吐息を続けているだけだった。
下半身全体、特に足に力が入り、突っ張っている。
声が出せなくなり、息を詰めたり漏らしたりしている。
絶頂が近いのを知って、俺はまず指だけでイかせてやることにした。
「もう、イキそうだろう?」
乱れた息をつきながら、美香はうなずいた。
「イかせてやるよ」
耳元に唇をつけ、クリトリスの下から陰唇に沿って指でこすり上げる。
「ああ、イクっ……ああ、イっちゃう!ああ……」
ほとんど泣き声に近いような声をあげて、美香は絶頂を訴えた。
その瞬間、膣口からまた愛液が溢れ出てくる。
余韻を味わっているのか、黙って横たわる足元に、俺はまた顔を
近づけた。
達したばかりで脱力した足首を掴み、開脚させる。
「いや……」
「また、すぐにここを歓ばせてやるよ」
今度は濡れた部分に舌を這わせてやる。
甘酸っぱい匂いと味が広がる。
濡れきっている秘唇の下から上へ、上から下へと舌先を往復させて
やると、美香はまたたまらない声をあげて悶え始めた。
一度達すると、美香は醒めないうちにまた二度目にイってしまう。
すぐにそうしてやる。
また彼女の声が切迫していき、再びイク気配を見せた。
「あ、あ……だめ、また……また、イっちゃう……ああ……!」
一度イってからは、時間にして二分程度でまたイってしまった。
女はこうして、いともたやすく連続して達することができる。
男の体はそうできてはいないので、少し羨ましいような気もする。
が、何度もすぐにイけると知っているのなら、そうさせてやりたくなるのが
人情だろう。
「これだけじゃない。もっともっと、イかせてやる」
俺がそう宣言すると、美香は陶酔したような表情で、僅かに身体を
震わせた。