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さて、何とか落ち着いた所で、4人はカフェテラスで仲良くティータイムを楽しんでいた。

「う〜〜ん!!!美女を2人こうして迎えて飲むコーヒーがこんなにおいしいものだって思わなかったよ〜!!あぁ〜・・僕は今、最高に幸せだよ・・・・生まれてきたことに感謝してしまうね。」
「ハイハイ・・・・あぁ〜っ!!それよりスピカちゃんも〜、楽しんでくれてる〜?」
「はい、もちろんです!本当に、お紅茶もケーキもとってもおいしくって・・・・ありがとうございます、アルビレオさん。」
「ンフフフフ〜、こちらこそありがと!んでも〜、そもそもスピカちゃんとこーしてカフェテラス行きたがってたのはレグルスなのよ〜?」
「えっ!?あ、そうなんですか!?」

とスピカは言って、驚いてレグルスを見た。スピカのすぐ向かい側に座っているレグルスはコーヒーを飲みながらスピカにウインクして口を開いた。

「フフッ、そうだよ。アルビレオが1週間位前におまえにカフェテラスに誘われたと私に散々自慢してきてね〜・・・でも結局、こうしてお茶を飲むことは出来なかったみたいだったから・・それでだよ。」
「ホ〜ント。どこかのどなた様かのせいでね〜、ずぅえ〜〜んぶ台無しになったんですから〜。スピカちゃんにも怪我させちゃうし〜。」
「アハハハッ!誰なんだろうね?その人は。」

と、ニンマリ笑顔でマクリスが言うものだからアルビレオは少しキレた。

「あなた様ですよあなた様!!!んまぁ?スピカちゃんに怪我させたのはあたしのせいですけど?」
「君が僕のことをもっと好きになってくれればあの事件は起きなかったのに・・・・アルビレオ君。君はね、もっと色んな人を好きになるべきだよ?取り分け僕のような魅力あふれる男をね。」
「・・スッゴク遠慮しときます。あたしトクにならないよーなコトはしないモンですから。」
「おや!!僕を好きになることがどうして得にならないんだい?アルビレオ君。その考えは間違っているよ!!それなら君はどうしてレグルス君のような男に仕えているんだい?」
「そりゃ〜仕事ですから〜?」
「・・それだけなの?」

と、マクリスが目を見開いてアルビレオに尋ねる。

「・・・・それ以外に何があるんですか?」

マクリスのこの驚いた態度にアルビレオが複雑な表情をして聞き返した。

「えっ・・・僕は・・てっきり君が、レグルス君に無理矢理使役させられていたと思っていたよ?違うのかい?」

このマクリスの発言には冗談めかしたモノが全く感じられなかった。それがアルビレオを怒らせる。

「ぬぅわ〜んであたしがレグルスに無理矢理使役させられてなきゃならないんですか〜!!あなた様は一体何を考えてらっしゃるんですか!?ホントに一度生まれ変わってきたらどうですか!?」
「・・アルビレオ。それはマクリス様に対して失礼だと思うんだけどね〜。」
「でもその位あたしは頭にきてんの!!毎度のことながらマクリス様のこの言動にはあたし驚かされて、ついでに怒りが止まらないんですけど。」

「アルビレオく〜ん。僕はそんなに君を怒らせるようなことをしてるのかな〜?だって・・僕はただ君のことが大好きなだけなのに・・・・完全な恋愛なんだよ?これは・・アルビレオ君?」
「・・・何が恋愛ですか何が・・・・・あ〜それよりスピカっちゃ〜ん!!確かそろそろ〜、スピカちゃんもここにきてから2週間経ったわよね〜?どお?お城での生活には慣れてきたかな〜?」

と、アルビレオがスピカに気を遣ってくれて話題を変えてくれた。スピカはまた心の中でアルビレオに感謝しつつ口を開いた。

「あっ、はい!おかげさまで・・・・」
「分からないコトがあったらいつでも僕の所においでスピカ君!!レグルス君もアルビレオ君も仕事で忙しいからね・・・けど!!僕はいつでもフリーだから・・手取り足取り教えてあげるよ?」
「あ。は、はい・・・・」

何だかマクリスに「手取り足取り」と言われるとちょっと怖い気がしないでもないのだが、とりあえずスピカは頷いて返事をした。

「別に・・・私はそれほど忙しくありませんよ、マクリス様。だから・・いつでも私の所にも遊びにおいで、スピカ。ラグリア様共々、歓迎するよ。」

と言ってレグルスはスピカにウインクしてみせた。それを眺めていたアルビレオが口を開く。

「こらこら〜、ここでスピカちゃんの取り合いしないでくれませ〜ん?全くも〜う。マジ節操ないんだから・・・・」
「いや〜、アルビレオ君!君にそんなことを言ってもらえるなんて嬉しいな〜、僕は〜。妬いてくれてるんだね?」
「どーしてそうなるんですか・・・・あぁ、レグルス。あんたもね!どーせまた明日明後日には執務に戻るんだからさ〜、ハメ外しすぎないでよ〜?」
「アハハッ・・分かっているよアルビレオ。ありがとう。」
「・・・ホンットーに分かってんだか分かってないんだか・・・・」

そんな3人を見てスピカは苦笑してしまった。本当に皆自分に気を遣ってくれるイイ人達ばかりだ。スピカもそんな皆の役に立ちたい。ほとんど無力かもしれないが・・自分の出来る限りのことはしてみたいと、そう思いながらこのティータイムを過ごしたのだった・・・・・・・・・・・・


  

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