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それからはすぐにスムーズに事が運んでいっていた。スピカも少しずつ恥ずかしさが取れてきたようだが、まだ顔は赤く、どこか恥らう様子を見せているのは事実である。
こうして2人で1つになった時にも、2人は見つめ合っていた。

「あっ・・ああぁぁっ!!レ、レグルス・・さん・・・!!」
「スピカ・・・!はぁ・・っ・・愛しているよ・・・・」
「あぁ・・ん・・・!レグルス、さぁ・・あん・・!!わ、私も・・私も!愛して、います・・・!!」
「スピカ・・・・・!」
「ああぁっ・・・!!ああぁっ!はぁ・・ああぁっ・・ああぁぁん!!あぁ・・っ・・・ああぁぁっ!!」

スピカは何となくレグルスに見られているのが恥ずかしくて顔を横に背けてしまったのだが・・・すぐに顎に手をかけられ、唇にキスさせられてしまった。

「・・そっぽを向くのは禁止だよ・・・こうして見つめ合うことを、約束しただろう?」
「ああぁっ・・!ん・・・!は、はい、レグルスさん・・・!」

その間にもレグルスの動きは速くなっていた。お互いの手を絡ませて、2人だけの時間を過ごす・・・・・2人の息は荒くなり、スピカの声も高く、大きくなっていくばかりだった。離れていたこの4日間の穴を埋めるかのように、2人は激しく互いを求め合った。

「ああぁぁっ!!はぁ・・ああぁっ!!ふ・・あぁ・・ああぁぁん!!あっ・・・ああぁぁっ・・・!!」
「スピカ・・・!フフッ・・おまえの中は、本当に気持ちいいね・・・・」
「ん・・あぁ・・っ・・・!わ、私、も・・・!レグルス、さん・・の、が・・とても、気持ちいいです・・・!」
「あぁ、そうだね・・・・・フフッ、スピカ・・・・おまえはこうして、もう何人もの男のものをくわえてきて・・・それでも私をいいと言ってくれるんだね・・・・?」
「!・・レグルス、さんこそ・・・沢山の、女の方と・・・・・」

そう、特にプレアデスとも、と考えただけでスピカは自然と胸が痛くなってしまい、自然と顔を俯かせてしまったのだが・・・すぐにまた顎に手をかけられて、レグルスの方を向かせられてしまった。

「それは確かにそうなんだけどね・・・・でも、本気でいいと思える女性は・・おまえだけだよ・・・・!」
「!!・・・レグルス、さん・・・うっ!!ああぁっ!!あああぁぁっっ!!」

スピカはレグルスにそう言われたことがとても嬉しかった。それと同時にレグルスがいきなり奥を貫いてきたものだから、スピカの体は弓なりにビクンと反応してしまっていた。一瞬の痛みは、すぐに何にも変えられない快楽を生み出す。

「スピカ・・スピカ・・・!!おまえは、私だけのものだよ・・・・!おまえの全てが・・私のものだよ・・・・!!」
「レグルス、さぁ・・ん・・・!!ああぁぁっ!!ああぁっ・・・!!レグルス、さぁ・・ああぁん!!!」
「あぁ・・っ・・はぁ・・スピ、カ・・・・!!」
「あああぁぁっっ!!レグルス、さぁ・・あ・・ん・・・!わ、私・・・・!イ、イきそう・・・・・!!」
「あぁ・・・私も、だよ・・・・!」
「うっ・・!!ああぁぁっ!!ああぁぁっっ!!ああぁぁっっ!!」
「!はぁ・・っ・・・スピ、カ・・・・!!」

レグルスはスピカの中からそれを抜き出し、手の中でその精を放出した。いつものスピカならすぐに仕事だからと、手近な所にあるティッシュを差し出すのだが・・・・そのようなことも出来ずにボーッとしてしまうほどレグルスと過ごしたこの時間は激しく、密度の濃いものであった。むしろレグルスの方が冷静ですぐに自らティッシュを取り、拭いていた。

「はぁ・・はぁ、はぁ・・はぁ、はぁ・・・・」

まだスピカは落ち着いていないようで、荒い呼吸を繰り返している。レグルスは余裕の微笑を浮かべた。

「そんな甘い吐息を私に聞かせて・・誘っているのかい?」
「えっ?やっ!!そ、そんな、ことでは・・・・!」

スピカは余裕あるレグルスを見て良からぬ雰囲気を感じたようで、少しずつレグルスから離れた方に移動した。しかしたかがベッドの中での話なので、すぐにレグルスは逃げるスピカを抱き寄せてしまった。

「こらこら。どうして私から逃げようとするのかな?・・・・おまえはもう、私のものなんだよ・・・・?」
「!・・レ、レグルス、さん・・・・!!あ・・その・・はい・・・・」
「フフッ・・おまえは本当に可愛いね。そうして逃げても・・何度でもつかまえたいと思ってしまうんだからね・・・・」
「レグルスさん・・・・・」

そうして2人はまた口付けを交わした。触れるだけのキスであったが・・・2人の間に流れる愛を感じさせるものであった。

「・・ところでスピカ。おまえは・・娼婦は続けるつもりなのかな?」
「!あ・・え、え〜っと・・・・」
「フフッ。別に私は、強制的に「やめろ」とは言わないけどね。」
「え・・っ・・・・?」

思ってもみなかったことを言われ、スピカは驚いてしまった。

「・・・・どんなに愛する人でも・・おまえが望んでいれば、私はそれを受け入れなければならないからね・・・・」

そう言ったレグルスの微笑にいつもの余裕はなく、どこか切なかった。

「・・・レグルスさん・・・・その・・私、今後のことを考えていなくて・・・・その、え〜っと・・・・これから考える、ということでは・・ダメですか?」
「ん?あぁ、全然構わないよ・・・・どの道、おまえが私の恋人になったのは確かなんだからね・・・・」
「!レグルス、さん・・・・!」
「おや?どうしたんだい?そんな驚いた顔をしてしまって・・・・フフッ。まだ私を、恋人としては受け入れにくいかな?」
「あ・・その・・・・恐れ多い感じです・・・・」
「おやおや。今頃になって、そんなことを言うのかい?」

と、レグルスは複雑な表情をしてスピカにそう言った。スピカはハッとしてすぐに口を開いた。

「あっ、その!!身分が、とかいう意味ではないです!その、純粋に・・こんな素敵な方のお傍に、私なんかがずっと「恋人」としていられるんだなって思ってしまいまして・・・・こんな、私でも・・レグルスさんの恋人・・なんですね・・・・!何だか、嬉しいです・・・!嬉しすぎて・・・・レグルスさんのような方が・・・」
「・・あぁ、そうだよ。私が、おまえの恋人だよ・・・・何度でも言うさ。おまえは私の恋人で・・私は、おまえの恋人だよ。」
「レグルスさん・・・・!」

そうして2人の顔が近付き、自然と2人は唇を重ねた。もうこれは仕事などではなく、自分の本当の気持ちなのだ。本音で接して良いことがどれだけスピカにとって精神的に楽になったことであろう。
スピカに真の愛を教えてくれたレグルス・・・そのことに気付かせてくれたラグリア。励ましてくれたアルビレオ・・・・そしてレグルスの昔の恋人・フローラ。
それまで慕っていたアトラス。そしてプレアデスやマクリスにも感謝しなければならないことが多々ある。全ての人のおかげで今自分はここにいるのだ・・・そう、レグルスの傍に。
やっと自分の本当の居場所が見つかったのだ。スピカはレグルスといる嬉しさ、自分の存在の本当の意味を少しだけ理解出来たような気がして・・最高の幸せを感じていたのだった・・・・・・・・・・・・・・・


  

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