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「・・・でもね、スピカ・・・とても嬉しい反面、おまえを少しいじめたくなってしまってね・・・・フフッ。ちょっと待っていてごらん。」 そうしてお兄様は私から離れられて、洋服タンスを開けておられます・・・・・え〜っと・・何をなさってらっしゃるんでしょうか?お兄様・・・・ 「スピカ。これをおまえに付けてもらおうと思ってね。」 ・・・え、え〜っと・・・・ 「・・お兄様って・・・コスプレ趣味なんですか?」 えっ!?な、何か・・お兄様の目元がいつになく冷たくて怖いんですけど・・・・ 「えっ!?あっ、あの・・え〜っと・・・・」 と、お兄様が私の耳元で低く囁かれました・・・・うぅっ。自然と体がビクビクして・・怖いです〜。 「はっ・・裸、ですか!?」 と、お兄様は余裕の微笑みを浮かべながらそう仰られたんですけど・・・・それにしましても、何でお兄様のお部屋にこんなフリフリのエプロンがあるのか、それが私には理解出来かねます・・・・・や、やっぱり、私には分からない別のお付き合いしている方から盗んだ、とか・・・・ 「おやおや。そんな眼差しで私を見つめるなんて・・どうかしたのかな?」 うっ・・・・べ、別にそんな訳じゃないんですけど・・・・ 「ヤッ・・嫌です、そんな・・・」 うぅっ・・・お兄様にそんな風に言われてしまうと・・・私、どうしたらいいか分からなくて・・・・ですけど、もっともっとお兄様の中で・・「可愛い妹でいられたら」って思っちゃいます・・・・お兄様に、満足して欲しくて・・・・ 「さ、私の前でその服を脱いで、エプロンを付けてくれるね?」 ヒャアッ!!お、お兄様、また私の耳元で・・そんな風に囁かないで下さいよ〜!!お兄様の吐息まで感じてしまって・・・ド、ドキドキしちゃいます・・・・ 「あっ・・!お、お兄様・・・ダ、ダメ、です・・・!そんな・・・・!」 そうしてお兄様は、私の耳朶をペロッと舐められました。 「ひゃあうんっ!!」 うぅ〜っ。たかが耳朶ちょっと舐められただけなのに、あんな声出しちゃうなんて・・・・私・・恥ずかしいです〜・・・・と言いますか、むしろお兄様の虜になってるのは私です〜・・・・ 「フフッ。そんなに顔を真っ赤にしてしまって・・・まだいじめて欲しいかい?」 うぅ〜っ、お兄様のイジワル〜・・・・ですけど、確かにお約束を破ってしまったのは私ですし・・・仕方なく私は着ているボタンの服を取っていった・・のですけど・・・ 「うっ・・お兄様、見ないで下さいよ〜・・・恥ずかしいです・・・・」 うぅ〜っ・・・・お兄様は・・どうしてこんなにお強いのでしょうか・・・・私、絶対かなわないです〜・・・・ 「ム〜ッ、分かりました〜・・・ですけど、本当に恥ずかしいです〜・・・・」 お兄様は、余裕の微笑みでもってそう仰られました・・・・うぅ〜っ。昨日のお風呂の時と同じ、こうなったら「当たって砕けろ!」です!脱げばいいんですよね、脱げば!そして急いでこのエプロンを付ければ・・・・・ 「・・お、お兄様・・・・?」 お兄様はそう仰って・・・わ、私・・お兄様に、押し倒されちゃいました・・・・ 「わ、私も・・もう、我慢出来ないです・・・・!お兄様・・・!」 私はもう恥ずかしさも忘れてしまって、お兄様とキスを交わしました。お兄様と舌を絡めて・・・・唇を重ねて・・・・ 「んっ・・・!ん・・ふ・・っ・・・!」 お兄様は、それから私の頬や、額にもキスして下さいました・・・・そして、お兄様の唇が私の項にきた時・・・な、何か・・お兄様に、肌を吸われて・・・!チュッという音がしました・・・・ 「フフッ、おまえの肌は白いから・・痕が鮮やかに残るね。」 も、もしかしなくても・・・・それって・・キスマーク・・ってものですよね? 「フフッ・・しばらく取れなくしてあげるからね。」 えぇーーーっっ!?お、お兄様!? 「ヤ・・ヤですよそんな・・お兄様〜!」 えぇ〜っ!? 「お、お兄様!?あの、えっと・・・!」 |