「そ、それはそうですよ〜、お兄様・・・2年しか、お兄様と離れてないんですから・・・性格はそう簡単に変わらないですよ〜。」
「・・2年しか、か・・・・私にとってこの2年は、とても長かったよ・・・・」
「!・・お兄様・・・・」

お兄様は、私を抱き締めて下さってる手に力を込められました。

「おまえと離れている時間が、どれだけ長くてつらかったことか・・・おまえも大変だったみたいだけどね。私は、おまえがいなくて・・とても寂しかったよ。何度おまえに会いたいと思ったことか・・・・私がいて、支えてあげなければと・・毎日思っていたよ。だから・・・・おまえがこうして帰ってきてくれたことが、本当に嬉しくてね・・・・フフッ。せっかくだから、風呂もこうして一緒に入りたくてね。」
「・・お兄様・・・・」
「私のわがままに応えてくれてありがとう、スピカ。おまえは本当にいい子だね・・・・私の寂しさを埋めてくれる、唯一の存在だよ、おまえは・・・・」
「・・・おにい、さま・・・そ、その・・私も・・・ずっと、寂しかったです・・・・なので、お兄様のお手紙が、本当に嬉しくて・・・・」
「フフッ・・・あんな手紙のやり取りじゃ、私は全然物足りなかったよ・・・ずっとおまえの傍に付いていてあげたかったのに・・・本当に、ごめんね。」
「そんな・・いいんです、お兄様・・・・今、こうしてお兄様と一緒にいれることが・・・私は、本当に嬉しいです。」
「・・スピカ・・・・・!」

お兄様と私は、そのまま見つめあいました。ヤ、何か・・・こ、こういう近い距離で、抱き合って見つめるなんて・・・まるで、恋人同士みたいな感じがしちゃいます・・・って、私何考えてるんでしょう!お兄様なのに・・・・
わ、私・・絶対に、何かおかしいです・・・・もちろん、お兄様とこうしてお会いしたのが2年ぶりなこともありますし、何十年ぶりにお兄様とこうしてお風呂をご一緒しているのもありますし・・・・な、何だか・・呼吸をするのも、苦しくて・・・・胸が、痛くて・・・・
ヤ、ヤダ、私ったら。ほ、本当に・・こんなに、ドキドキしちゃうなんて・・・・・お兄様のお顔を見るのが、つらいなんて・・・変です。

「・・スピカ。私を見て・・・・」
「・・お兄様・・・・」

私は思わずお兄様のお顔が見れなくて俯いてしまったんですけれど・・・・お兄様が、私の顎に手をかけて、顔を持ち上げて下さいました・・・・・・うぅ〜っ・・む、胸が、苦しいです・・・・お、お兄様・・わ、私・・・・・!
もう、この胸の痛みが我慢出来なくて・・・もう耐えられなくて、思わず目をつむってしまったその時・・・・私の唇に、何かが暖かく降り注いできて・・・・・
・・・私と、お兄様・・・・キス・・してる・・んですか・・・・!?・・・すごく、すごく驚かなければならないのに、その驚きはただ一瞬だけで・・・・お兄様と、ずっとこうしていたい、なんて思ってしまって・・・・私・・・!
チュッと・・僅かに音がして、お兄様と私の唇が、離れたんですけれど・・・・何だか、寂しくて・・・・もっと、お兄様の温もりを感じていたくて・・・・・だから、今度は私から・・お兄様の唇に・・キス、しちゃいました・・・・
お兄様に拒絶されたらどうしよう、って思っちゃいましたけど・・・・お兄様は、そのまま私のこと・・受け入れて下さいました・・・・

「・・スピカ。口を開けてごらん・・・」
「えっ・・・?」

お兄様と唇が離れたと思ったら・・突然お兄様がそんなことを仰って・・・私がよく分からずにそのまま驚いていたら・・・・お、お兄様の舌が、私の口の中に入ってきて・・・・!
そ、それこそ本当に・・・息が出来ない感じで、お兄様の舌が、私の舌に絡んできて・・・・!

「ん・・っ・・・!ん・・ふ・・う・・っ・・・!」
「・・可愛いね・・・おまえは、本当に可愛いよ・・・・」
「・・お、にい、さま・・・・」

お兄様と、また見つめ合って・・・・な、何だか、恥ずかしいです・・・・こ、こんなキス・・してしまった後ですから・・余計に、なんでしょうか・・・・?

「フフッ・・私は、いつまでおまえの「お兄様」でいられるんだろうね・・・・こんなことをする私でも、まだ「お兄様」と呼べるのかな?おまえは・・・・」
「え、えっと・・・そ、それは・・・どういう、意味で・・・・」
「おまえからキスしてくれたということは・・・少しは、「お兄様」としてではなく「男」としての私に興味があるのかな?スピカ。」
「!!え、え〜っと・・・あ、あの、そういう、のは・・・・」
「・・私はもう我慢出来ないよ・・・・「男」として、もう・・おまえへの欲望を・・これ以上抑えきれないよ・・・・」
「!?お、お兄様!?キャッ!!」

お兄様は私の巻いていたバスタオルに手をかけて、半ば強引にタオルをはいでしまいました・・・・
私が驚くのも束の間で、お兄様はもう1度私の唇にキスして下さいました・・・・何だか、何も考えられなくて・・・わ、私、このまま・・・お兄様の、ものに・・なってしまうんでしょうか・・・・?
お兄様は私の腰を抱いて、唇だけじゃなくて、頬や首筋に、沢山キスして下さって・・・・!

「!おにい、さま・・・!く、くすぐったいです・・・!」
「ふ〜ん・・・感じやすいのかな?それじゃあ、ここは?」

と言って、お兄様は私の乳首に軽くキスされました。

「キャッ!!お兄様!!そ、そんな、所・・・・!」
「フフッ。思ったより、おまえの胸は大きいね・・・・もしかして、着やせするタイプかい?おまえ。」

そ、そんな!!そんな、こと・・こんな時に、聞かれなくったって・・・・!

「わ、分からないですよ〜!そんなこと〜・・・・お、お兄様のエッチ・・・!」
「アハハッ・・言っただろう?私はエッチだってね。そうだね・・・お兄様チェックとして、ここは合格かな?」

とお兄様は言って、私の乳房をゆっくり揉んで、乳首を舌で舐めながらそんな風に仰いました。

「お、お兄様チェックって・・何ですか〜!?それ〜!」
「フフッ・・さて、何だろうね・・・・?」
「うぅ〜っ・・お兄様のバカ〜!エッチ〜!!」
「おやおや、そんな風に言われるとは思わなかったね〜・・・・それじゃあ、どうして私のすることに抵抗しないんだい?」
「!!え、えっと、それは・・・・・」

ま、まさか・・・私も、お兄様が欲しいから、なんて・・・・言えません、そんなこと・・ハイ・・・・
ですけど・・こんなの、本当はおかしいですよね・・・だって、私とお兄様は、兄妹なのに・・・でも・・お兄様にこうされたいなんて思ってしまうんです・・・・

「・・おやおや・・・そんな風に何も言わないと、分からないよ?嫌なら抵抗してくれていいんだから。」
「え、えっと・・・・」
「それとも、お兄様とこうするのは嫌かな?・・それなら、無言の否定と受け取るけど・・・」
「ヤッ、あの!!お兄様とこうしていたいんです・・・・!って・・!!」

いやーーーっっ!!私ったら何言ってるんでしょうか!!こ、これ以上言ったら・・お兄様に笑われるだけです・・・・!

「おや・・?その続きは?」
「!・・・・ないです・・・」
「それなら、どうしてそんなバラ色に頬を染めて、恥ずかしそうにしているのかな?たった一言でいいんだよ・・・「欲しい」って・・言ってみてごらん?」
「ヤッ・・・・!そ、そんなこと・・言えないです〜・・・・!」

お、お兄様のバカバカーーーー!!そんな恥ずかしいセリフ言える訳ないじゃないですか〜!!

「おやおや・・それじゃあ、これ以上しなくていいんだね?」

えぇっ!?

「ヤッ・・嫌です、お兄様・・・!」
「フフッ・・じゃあ、言ってごらん。「欲しい」って・・・そしたら、おまえの望む全てをあげるよ・・・・」

お、お兄様・・・・私の、望む全てって・・・・・
私は、改めてお兄様のお顔を覗き込んでしまいました。特に、お兄様の瞳は・・いつ見ても素敵です。私を全て包んで下さる優しさと暖かさがあって・・・・
私・・・私は、お兄様にこんな気持ちを抱いてしまうなんて・・・・ですけど・・・お兄様が・・確かに、私はお兄様のこと・・・・!

「おにい、さま・・・・その・・・・・・ほ、欲しい、です・・・・私に、お兄様の全てを下さい・・・・!すみません!こんな・・こんな妹で・・・・」
「フフッ・・いいよ。愛する妹が願っていることなら、尚更・・ね。」
「!おにい、さま・・・・」
「お望み通り、私の全てを、おまえにあげるよ・・・・おまえを、満たしてあげるからね・・・・」


  

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