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こうして今日はアトラスさんと楽しく過ごさせていただいたんですけど・・・・気付いたら、もう夜中の2時になろうとしてます〜!そ、そろそろ帰った方が良いですよね。 「あっ、あの、アトラスさん。今日は、ありがとうございました!私、そろそろ・・・・」 そ、そのように言われてしまいますと決意が揺らいでしまいます〜!ですけど、ここは踏みとどまらなければです! 「あ・・はい。1人ですし・・・・」 そうしてアトラスさんは先に立ち上がって行ってしまいました。あっ、またラグリアさんとアルビレオさんにお会い出来るんですね!ありがとうございます、アトラスさん。 「スピカちゃ〜ん!遊びに来てくれてありがと!お姉さん超嬉しいわ〜!」 突然、アルビレオさんが私に抱き着いてこられました!わ、私もアルビレオさんにお会い出来て嬉しいですけど、とてもビックリしました〜。 「あ・・は、はい、アルビレオさん。遊びに来ました!」 えっ?えぇっ!?ラ、ラグリアさんが、ですか〜!? 「・・おまえ、そこまでスピカに惚れ込んでたのか?意外だな・・・・おまえはもっと、女を見る目があると思ってたぜ?」 え、えぇ〜っと。褒められているんでしょうか?私・・・・ 「・・それにしても、今日あんたがスピカちゃんの相手してたなんて信じられないわ〜、アトラス〜。よくスピカちゃんに手ぇ付けなかったわね・・・・」 アハハハハハ。アトラスさんって本当に、そんなに手が早い方でしょうか?私、全然そんな被害に遭いませんでしたけど・・・・レグルスさんだけではなくアルビレオさんまで仰るということは、やはりそうなんでしょうか? 「おい、アルビレオ。おまえは一体どーゆー目で俺を見てるんだ?」 そ、そんなお話があったんですね・・・・ですけど、そんな。「体だけが目的」だなんて・・・・レグルスさんは「お仕事だからする。」みたいなことは仰ってましたけど・・・・うぅ〜ん。私は実際そんな被害に遭っていないので複雑です・・・・ 「・・・・そりゃまぁ、確かにそうなんだが・・・・最近の俺は、改心したんだぜ?」 ・・アルビレオさん。とてもきついお言葉ですね〜・・・・ 「・・やはり、そなたもそう思うか?アルビレオ。」 アハ、アハハハハ。私はアトラスさんの昔のことは分かりませんけれど、確かに些細なことで改心するような方には見えないですね〜。何というか・・アトラスさんのような方は、どこまでも自分の信念を貫く感じがします。 「おまえらな〜、よってたかって人をミソクソに言うな!全く・・・・それよりアルビレオ、スピカに金払わせてやれ。早めに帰りたがってるようだからな。」 アルビレオさんはアトラスさんからそう言われると、すぐに私から離れてレジに回って下さいました。 「そういえばスピカちゃんは、今日はアトラス以外と誰か一緒に過ごしたの〜?」 そうしてアルビレオさんはカチャカチャと何か入力なされているようです。これで今度からレグルスさんのことをご指名出来ることになるんですね。とても嬉しいです! 「それじゃあ、もう1人はどうしよっか〜?さすがに今日アトラスとだけじゃ、まだよく分からないでしょ〜?」 そうだったんですか〜!し、知らなかったです〜。ですけど、確かにラグリアさんはとても素敵な方ですから現役で活躍していらっしゃるのでしょうね〜。 「アハハハハッ!オーナーってばとことんヤル気満々よ〜?スピカちゃ〜ん!あぁ〜、どうせならオーナーから次回予告でもしとけば、スピカちゃんも驚かずに済むんじゃな〜い?」 ・・ラグリアさんは、微笑むととても暖かくて優しい雰囲気が一気にあふれ出る方なんですね〜。今までどうしても「偉い方」というイメージがあったので、まともにお顔を見ることが出来なかったんですけれど・・・・ラグリアさんはとても目鼻立ちが整っていて、やはり経営者さんらしいキリッとしたクールさとカリスマさを持っていると思います。経営者さんがこんな素敵な方だからこそ、ここにいらっしゃるホストさん達も魅力あふれる素敵な方が多いんでしょうね〜。 「あ・・はい!あの、こちらこそ。こんな私でよろしければ、どうぞよろしくお願い致します!ラグリアさん!」 私は自然と笑顔を浮かべて、お辞儀しながらそう言いました。 「アハハハッ。スピカちゃんってばかっわい〜!!ラグリア見て照れちゃってる〜!」 ・・た、確かにアトラスさんの仰る通りです・・・・ですけど、どの方も魅力的すぎてドキドキしてしまうんです〜・・・・ 「うわぁ〜っ、めっずらし〜。あんたが女の子にそんなコト言うの初めて聞いたわ。もしかして、あんたもスピカちゃん狙ってる〜?」 アハハハハ。私にも「半分冗談、半分本気」って仰ってましたよね。 「あぁ?半分は半分だ、アルビレオ。本気になるほど大した女ではないが、ここで遊ばないのはつまらんだろう?」 アハハハハ。アルビレオさん、げんなりしてらっしゃいますね〜。 「アトラス。そなたにだけは、スピカを渡す訳にはゆかぬな。」 キャ、キャ〜ッ。ラグリアさんとアトラスさんが険悪な雰囲気になられてます〜!ラグリアさんは鋭い眼光でアトラスさんを見てらっしゃるのですけど、アトラスさんはそれに屈することなく、余裕の表情でラグリアさんを見られてます・・・・えぇ〜っと、どうなっちゃうんでしょうか? 「・・分かっている・・・・だが、今のそなたの言葉を聞いて、守らずにはいられなくなった。」 えぇっ!?そ、そうなんでしょうか?と、とてもありがたいです!私は嬉しすぎて心が躍ってしまいました。 「えぇっ!?そ、そんな・・・・あの、ありがとうございます。」 私がお辞儀をしてそう言うと、ラグリアさんは優しい微笑を浮かべて下さいました。アルビレオさんはウインクなさって親指を立てて下さいました。アトラスさんは余裕の微笑で、前髪をかき上げられてます。 「スピカ、突然このようなことをしてすまなかった。だが、このまま離すのは惜しいな・・・・」 ウ、ウソですよね!?ラグリアさんに限って、そんなこと・・・・! |