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あれから、約1週間と少し経ちました。もうすっかり元気になった私は今、お仕事の真っ最中です!毎日お金の計算との格闘で、0の数を見ているだけでフラフラしてきます〜・・・って、いけませんね。こんなことでは皆様にご迷惑をかけてしまいますものね!しっかりしなくてはいけません。
ですけどそうして気を引き締めると同時に私は、レグルスさんのことや「Shooting Star」の皆様のことを思い出してしまいます。どうしてでしょうか?初めてあのお店に行ったその日から、私の頭の中に深く焼き付いたのは確かなんですけれど・・・・たった1週間行かないだけで、一種の禁断症状のようなものが出てしまっているみたいです。
それまでの私は、「Shooting Star」さんの存在さえ知らなくても、平気でいられましたのに・・・・今は行かないと、寂しくてやるせないんです。ウゥッ、ですけどとてもお金のかかる所ですから、毎回行けないのが余計に悲しいです〜・・・・
と、考えている内に合計金額と計算金額が合っていたようで、ようやく今日の仕事を終えました。つ、疲れました・・・「Shooting Star」に行きたいです・・・・ですけど、お給料日は来週なんですよね〜・・・・正直、来週までなんて待ってられないです〜。プレアデス先輩さえよろしければ、今すぐにでも行きたいですけど・・・・やっぱり、無理ですよね。
私が諦めて、荷物をまとめて帰ろうとしたその時でした。
「スピカ〜!!お疲れ様!今日の仕事は終わったの〜?」
「あ・・プレアデス先輩、お疲れ様です!はい、今日の仕事は終わりました。」
先輩、わざわざこちらの部署にいらっしゃったみたいですね〜。わわ〜っ、どうなされたのでしょうか〜。
「そう、良かったわ!ねぇ、スピカ。明日から3連休よね?」
「えっ?はい。そうです・・・・」
「それじゃ、行かない?「Shooting Star」!」
あぁっ、先輩〜。そのお誘いはとても嬉しいですけど〜・・・・
「あ・・すみません、先輩。私、今お金がなくて・・・・」
「そうなの〜?でもあなた、この1週間位パッとしない顔してるわよ〜?恋煩いじゃない?ウフフフフッ。」
ギクゥッ!!せ、先輩!さり気なく言い当てないで下さい〜!
「え、えぇ〜っと!多分、そうじゃないと思いたいです・・・・」
「ウフフフッ!あなたって嘘つくの下手ね〜。顔に出てるわよ?ホントは、遊びに行きたいんでしょ?」
アハ、アハハハハハ。さすがです、先輩・・・ズバリ、その通りです・・・・
「はい・・・ですけど、今月のお給料が出るまでは、ちょっと・・・・」
「何よ〜、そんなこと心配してるの〜!?今回はもうラグリアが相手するって決まってるんでしょ〜?あなただったら、ラグリアもおまけしてくれるんじゃないかしら?あたしも一緒にいることだしね!だから行きましょうよ!あなたと一緒の方が、あたしも楽しいもの。」
ウゥッ・・先輩にそう言われると、本当に行きたくなります・・・・お金は全然ないですけれど、誘惑に勝てません〜。
私は迷ったんですけれど、「Shooting Star」の皆様の魅力と、先輩のお誘いに負けてしまいました・・・・
「先輩・・ありがとうございます!今月のピンチ覚悟で、ご一緒させて下さい!」
「ウフフフッ!ありがと、スピカ!あたしのワガママに付き合わせちゃってごめんなさいね!でも・・あなたが本当にピンチになったら、お金ちゃんと貸すから安心しなさい♪それじゃ、行きましょ!」
「は、はい!」
お金はピンチですけど、今一番行きたかった所に行けることが、とっても嬉しいです。
あら・・・・?今日先輩もご一緒する、ということは・・・・レグルスさんとラグリアさんの他に、ミザールさんもいらっしゃることになりますよね?更にラグリアさんは「新人の面倒も見て欲しい」と仰っていたので・・・・わぁ〜っ、どうなっちゃうんでしょうか〜。とっても楽しみです〜。
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