20
そんなこんなで、先輩と楽しくお喋りしながら「Shooting Star」のあるビルに到着しました。1、2回目と変わらずに煌びやかな電気装飾が私たちを迎えてくれます。 「いらっしゃいませ!お2人様でご来店ですか?」 さすが先輩、きびきびしていらっしゃいます。私が慌ててカードを差し出すと、先輩がご自分のものと一緒に受付の男性さんに渡されました。何でしょう・・・心なしか、今までの受付の方より爽やかさが印象的なホストさんです〜。 「プレアデス様とスピカ様ですね!ようこそいらっしゃいました!あっ。スピカ様は、オーナーとご予約されてませんでしたか!?」 そうしてその方は、ピュ〜ッと風のように走って行かれました・・・・わぁ〜っ。足、速いんですね〜。もう見えなくなっちゃいました・・・・ 「ウフフッ、かっわいい〜!!あーゆー男の子見てると、いじめたくなっちゃうわ☆スピカもそう思わな〜い?」 ええぇぇっ!?い、いじめる、ですか!? 「あっ、あの!私は、そんな・・・・」 はぁ、さすがプレアデス先輩は見る目が違いますね〜。 「あ・・はい。分かりました。」 と、私が返事をしたその時、奥からラグリアさんと先ほどの男の子さんが一緒に来られました! 「スピカ、プレア、よく来たな。今宵は来てくれてありがとう。」 プレアデス先輩はそう仰って、ラグリアさんに抱き着かれました!わぁっ、さすが先輩です〜。私は恐れ多くて、とてもラグリアさんにそんなこと出来ません〜。というか、男性さんにすぐに抱き着けるプレアデス先輩が羨ましいです・・・・私は、どうしても素直になれなくて・・・・甘えたいと思っても、変に我慢しちゃう所があって・・・・ 「そなたは相変わらずだな、プレア・・・・あぁ、今日はここにいるリウスも私と共に相手をすることになる。リウス、挨拶をしておけ。」 リウスさんはそう仰って、私とプレアデス先輩に頭を下げて挨拶して下さいました。わぁっ・・プレアデス先輩じゃないですけど、確かに可愛い男の子さんです。きっと私より・・・お歳は若い、ですよね? 「ウフフッ。リウスね、よろしく!あたしはプレアデス・・って分かってるのよね。今日は1日、下僕になってもらえるかしら?」 プレアデス先輩はそう仰って、ラグリアさんから離れると、リウスさんの額に軽くデコピンされました!キャ〜ッ。先輩が「いじめたい」って仰ってたのは、本音だったんですね・・・・ 「エヘヘヘッ。はい、ありがとうございます!」 リウスさんは、本当に爽やな方です。先輩にデコピンされても、笑って「ありがとうございます」って仰って・・・・新人さんならではの初々しさも相まって、見ていて応援したくなってしまいます。 「あっ、あの、リウスさん。私は、スピカです。今日1日、よろしくお願いします。」 わぁっ、笑顔が本当に爽やかです。見ている人の気持ちを明るくして下さるような、とっても素敵な笑顔だと思います。 「では、リウス。至急レグルスとミザールに、5番テーブルに来るよう伝えて欲しい。」 そうしてリウスさんは、カウンターのお電話で何やらお話しされているようです。レグルスさんとミザールさんを、こちらに連れてきて下さる為のものみたいですね〜。私と先輩は、そのままラグリアさんに着いて歩くことになりました。 「う〜ん!!あなたと一緒に過ごすのって何年ぶりだったかしらね〜?ラグリア〜。こうしてホストするのって、久しぶりのことだったりしな〜い?」 まだラグリアさんとプレアデス先輩の会話は続いているんですけど、先輩とラグリアさんは、とっても仲が良いんですね〜。そういえば・・・レグルスさんやミザールさんとも、もう4年位お付き合いがあるってお話してらっしゃいましたよね?絆の深さには、ちょっと着いて行けないです・・・・ 「オーナー、遅くなりました!失礼しま〜す!」 丁度その時、こちらに来られたのはリウスさんでした!あら?少し息遣いが荒いですけど、走って来られたのでしょうか? 「あぁ、掛けるが良い、リウス。レグルスとミザールは呼んできたか?」 リウスさんはそうお返事なさると、ラグリアさんと対照的になるように、私に近い方に距離を空けてお座りになられてます。あっ・・私とプレアデス先輩に共通している方がレグルスさんですから、レグルスさんがやはり真ん中に来られる形になるのでしょうか? |