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そんなこんなで、先輩と楽しくお喋りしながら「Shooting Star」のあるビルに到着しました。1、2回目と変わらずに煌びやかな電気装飾が私たちを迎えてくれます。
それまで通り、ミャウさんに軽く挨拶した私たちはカウンターに行きました。今日の受付の男性さんも、いかにも新人さん!といった感じでニコニコ笑顔が眩しい方です。

「いらっしゃいませ!お2人様でご来店ですか?」
「えぇ、そうね。スピカ、カード。」
「あっ、はい。」

さすが先輩、きびきびしていらっしゃいます。私が慌ててカードを差し出すと、先輩がご自分のものと一緒に受付の男性さんに渡されました。何でしょう・・・心なしか、今までの受付の方より爽やかさが印象的なホストさんです〜。

「プレアデス様とスピカ様ですね!ようこそいらっしゃいました!あっ。スピカ様は、オーナーとご予約されてませんでしたか!?」
「あ・・はい。してました。」
「ですよね!?分かりました!大至急オーナーを呼んできますので、少しだけお待ち下さいね!」

そうしてその方は、ピュ〜ッと風のように走って行かれました・・・・わぁ〜っ。足、速いんですね〜。もう見えなくなっちゃいました・・・・

「ウフフッ、かっわいい〜!!あーゆー男の子見てると、いじめたくなっちゃうわ☆スピカもそう思わな〜い?」

ええぇぇっ!?い、いじめる、ですか!?

「あっ、あの!私は、そんな・・・・」
「ウフフフッ、さすがにあなたはそこまで思わないか。でもあの子、将来間違いなくイイ男になりそうよ♪今の内に目を付けておくのもイイかもしれないわ、スピカ。あたしの目から見てあの子、結構イイ線いってるわよ!」

はぁ、さすがプレアデス先輩は見る目が違いますね〜。

「あ・・はい。分かりました。」

と、私が返事をしたその時、奥からラグリアさんと先ほどの男の子さんが一緒に来られました!
わぁ〜っ、この間偶然ミザールさんにお会いしたこともありますけれど・・・・やっぱり、お顔そっくりですね〜。よく見てみると、髪の毛の色も瞳の色も同じですし・・・・どうして気付かなかったんでしょうか、私。改めて自分のボケさ加減が嫌になります〜・・・・

「スピカ、プレア、よく来たな。今宵は来てくれてありがとう。」
「ウフフッ。ラグリア、今日はあたしが無理矢理スピカを引っ張ってきたの。ってゆーのはね、この子今日あまりお金ないらしくて。まけてもらえるかしら?」
「そうか・・・分かった。考えておこう。」
「ヤッターーー!!ラグリア大好き〜!!愛してる!!」

プレアデス先輩はそう仰って、ラグリアさんに抱き着かれました!わぁっ、さすが先輩です〜。私は恐れ多くて、とてもラグリアさんにそんなこと出来ません〜。というか、男性さんにすぐに抱き着けるプレアデス先輩が羨ましいです・・・・私は、どうしても素直になれなくて・・・・甘えたいと思っても、変に我慢しちゃう所があって・・・・

「そなたは相変わらずだな、プレア・・・・あぁ、今日はここにいるリウスも私と共に相手をすることになる。リウス、挨拶をしておけ。」
「はい!スピカさん、プレアデスさん、初めまして。リウスです!今日は1日よろしくお願いします!」

リウスさんはそう仰って、私とプレアデス先輩に頭を下げて挨拶して下さいました。わぁっ・・プレアデス先輩じゃないですけど、確かに可愛い男の子さんです。きっと私より・・・お歳は若い、ですよね?

「ウフフッ。リウスね、よろしく!あたしはプレアデス・・って分かってるのよね。今日は1日、下僕になってもらえるかしら?」
「あっ。はっ、はい!俺でよければ・・・・」
「キャハハハッ!んも〜う、かっわいいんだから〜!!」

プレアデス先輩はそう仰って、ラグリアさんから離れると、リウスさんの額に軽くデコピンされました!キャ〜ッ。先輩が「いじめたい」って仰ってたのは、本音だったんですね・・・・

「エヘヘヘッ。はい、ありがとうございます!」

リウスさんは、本当に爽やな方です。先輩にデコピンされても、笑って「ありがとうございます」って仰って・・・・新人さんならではの初々しさも相まって、見ていて応援したくなってしまいます。

「あっ、あの、リウスさん。私は、スピカです。今日1日、よろしくお願いします。」
「はい、スピカさん!こちらこそ、よろしくお願いします!」

わぁっ、笑顔が本当に爽やかです。見ている人の気持ちを明るくして下さるような、とっても素敵な笑顔だと思います。

「では、リウス。至急レグルスとミザールに、5番テーブルに来るよう伝えて欲しい。」
「はい、分かりました!」
「スピカ、プレア。案内しよう、こちらだ。」

そうしてリウスさんは、カウンターのお電話で何やらお話しされているようです。レグルスさんとミザールさんを、こちらに連れてきて下さる為のものみたいですね〜。私と先輩は、そのままラグリアさんに着いて歩くことになりました。
奇麗な電気装飾は本当に変わることがありません。そして、今日ももうチラホラとお客さんの姿が見えています。
私とプレアデス先輩が一緒に座って、ラグリアさんはプレアデス先輩側の方に少し距離を空けてお座りになられました。

「う〜ん!!あなたと一緒に過ごすのって何年ぶりだったかしらね〜?ラグリア〜。こうしてホストするのって、久しぶりのことだったりしな〜い?」
「そのようなことはない。そなたが私を指名しなかっただけだろう?」
「ウフフッ。ごめんなさい、ラグリア!でもあなたって、惜しまれながらここのオーナーになったじゃない?だから前よりずっと、こうしてホストすることってあんまりないと思ってたんだけど、違う?」
「確かにそうだが・・・プレア、あまり余計なことを言わぬように。」
「えぇ〜っ!?どうしてよ〜!」

まだラグリアさんとプレアデス先輩の会話は続いているんですけど、先輩とラグリアさんは、とっても仲が良いんですね〜。そういえば・・・レグルスさんやミザールさんとも、もう4年位お付き合いがあるってお話してらっしゃいましたよね?絆の深さには、ちょっと着いて行けないです・・・・

「オーナー、遅くなりました!失礼しま〜す!」

丁度その時、こちらに来られたのはリウスさんでした!あら?少し息遣いが荒いですけど、走って来られたのでしょうか?

「あぁ、掛けるが良い、リウス。レグルスとミザールは呼んできたか?」
「はい!もうすぐ来られると思います!」

リウスさんはそうお返事なさると、ラグリアさんと対照的になるように、私に近い方に距離を空けてお座りになられてます。あっ・・私とプレアデス先輩に共通している方がレグルスさんですから、レグルスさんがやはり真ん中に来られる形になるのでしょうか?
ラグリアさんやリウスさんとこうしてご一緒しているのは、とても嬉しいんですけど・・・・やっぱり、今一番お会いしたい方はレグルスさんなので、ちょっとドキドキです・・・・


  

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