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そんなことを考えていた時に、レグルスさんとミザールさんが、ご一緒にこちらにいらっしゃいました!!キャーッ、キャーーッッ!!レグルスさんもミザールさんも、とても美形な方なので・・・・お2人が並んでいらっしゃるだけで、ホウッとため息が出てしまいます。 「やぁ、失礼するよ。スピカ、プレア。」 レグルスさんの余裕ある微笑は相変わらず健在ですね〜。こうしてレグルスさんとお会いするのって、2週間ぶり以上のことなんですよね!あぁっ、お会いしたかったレグルスさんが私のすぐ隣にいらっしゃいます。嬉しいです〜! 「あの、リウスさん。よろしければ、お隣に来て下さいませんか?」 リウスさんはすぐにパアッと明るい笑顔を浮かべられて私の隣に座って下さいました。やっぱり、この方が楽しくていいですよね! 「ふぅ〜ん。オーナーが今度スピカが来た時は新人も一緒に、と言っていたけど・・・・大出世だね、リウス。」 リウスさんは目をキラキラさせて、拳をグッと握ってそう仰いました。ち、力入ってますね〜、リウスさん。心なしか・・その目のキラキラの中に、ハートのようなものが混ざっているのは、気のせいでしょうか? 「・・・その気持ちはありがたいけど、ハートを飛ばすのはやめてくれないかな?リウス。」 わぁっ!そうだったんですか〜。これは意外なことを聞いてしまいました・・・・ 「・・それはよくミーティングでも聞いているけど、ここでそのことを話す必要はないよ?リウス。」 キャ〜。レグルスさんに、そんな素敵な笑顔で言われてしまうと・・・私、ドキドキしてしまいます〜。 「はい!スピカさん、色々注意して下さい!俺、一生懸命頑張りますから!スピカさんの言うことをちゃんと聞いて、今後に生かしていきたいです!」 リウスさんの笑顔は、本当に見ている人の心を明るくして下さるパワーがあると思います。注意、とかは・・・私より、プレアデス先輩の方が向いていると思いますけど・・・・そうですね。私に言えることと言ったら・・・・ 「えっと、そうですね・・・・あの。リウスさんは先ほど、レグルスさんのような方になるのが目標だ、と仰ってましたけど・・・・リウスさんにはリウスさんの良さが、一杯あると思うので・・・えっと。頑張って下さいね?・・すみません!アドバイスにもなってないですけど・・・・」 あぁっ、やっぱり言わなければ良かったかもしれません〜!そのことで、リウスさんは目を見開いて驚いていらっしゃいます。キャ〜ッ!やっぱり私、変なこと言っちゃったみたいです〜! 「・・スピカさん!ありがとうございます!!俺はレグルスさんみたいに何でも出来る完璧な男じゃないですし、ミザールさんみたいに色んな趣味がある訳じゃないですし、オーナーみたいな統率力はないですけど・・・・こんな俺でも、良さってありますか?」 えぇっ!?そういえば前に来た時、アトラスさんもそんなことを仰ってましたよね〜?・・どうやら悪い噂とかではないみたいですけど、気になります〜。 「フフッ・・妬けるね、スピカ。確かにリウスに注意した方がいいと言ったのは私だけど、優しく諭すだけだし、リウスの方ばかり見つめて・・・・」 えぇっ!?レ、レレレ、レグルスさん!?そそっ、そんな!わ、私はあの〜、そのようなつもりでは・・・!って、本気じゃないですよね?レグルスさん。仰ってることの割には、余裕の微笑を浮かべておられますから・・・・ 「あ・・え、えぇ〜っと。そんな・・・・」 リ、リウスさ〜ん!そこって感心する所なんですか〜!?な、何か違う気がするのは、私の気のせいでしょうか・・・・? 「当然だろう?リウス。これ位、朝飯前だよ。」 リ、リウスさん!?そ、それはちょっと、意味が違う気がするんですけど・・・・ 「キャハハハハハハッ!!!リウス〜、あなた最高ね!!イイ質問するわ〜。」 アハハハハハ。ラグリアさんは少しだけ嫌がってるご様子ですね〜。先輩とミザールさんとラグリアさんの3人もグループになって、私たちみたいにお話していたみたいですけど・・・たまたまこの時に丁度お話が一段落付いたっぽいですね〜。 「フフッ、私もオーナーの意見に賛成かな。ということで、想像に任せるよ?リウス。」 えぇっ!?わ、私も少し気になっていたんですけど・・・・レグルスさん。上手い具合に逃げられましたね・・・・ 「ウゥ〜ッ。残念ですけど、分かりました!」 ラグリアさんがそう仰ったことで、メニュー表が私と先輩に配られたんですけど・・・・私は相変わらず、ウーロン茶でお願いします・・・って、あぁ〜っ!!メニュー表にウーロン茶の名前がありますよ!?前回行った時はなかったですよね!?わわ〜っ、ビックリです〜。 「たまにはチューハイにしようかしら。ウフフッ、スピカ!ウーロン茶がちゃんとしたメニューになって良かったわね!」 そうしてリウスさんがパタパタと出て行かれました。それと同時に、ラグリアさんが私の方に移動して下さいました! 「少し良いだろうか?スピカ。」 キャ〜ッ、ラグリアさんの微笑みが素敵でクラクラします〜。ラグリアさんが、すぐに私の隣に座って下さいました。 「・・今宵は来てくれてありがとう。そなたが来てくれることを、私はずっと待っていた。」 私はラグリアさんのお名前を呼んだ後、意を決して、それまで少しだけ気にしていたことをラグリアさんに尋ねました。 「えっと。アトラスさんは、今日はこちらにいらっしゃらないんですか?」 ラグリアさんが少し驚かれながらそう仰いました。 「アトラスは、別のお客のお相手中だよ。もちろん、オーナーが呼べばこっちに来てくれると思うけどね・・・・アトラスとも一緒にいたいかい?スピカ。」 あら?何だかレグルスさん、楽しそうなのはどうしてでしょうか?そしてラグリアさんが、少しだけ複雑な表情をしていらっしゃるのも気になります・・・・うぅ〜ん。実は、ラグリアさんってアトラスさんのことを、あまり良く思ってらっしゃらないのでしょうか・・・・?この間見た感じでは、仲が良さそうに見えましたけど・・・・ 「そうだな・・・・良かろう。後にリウスがこちらに来たら、アトラスのことを呼ばせようと思う・・・・それで良いだろうか?スピカ。」 私は嬉しくなってしまって、自然と笑顔を浮かべて返事をしました。そうしたら、プレアデス先輩が私たちの方に体を向けられて仰いました。 「ちょっとちょっと、アトラス呼ぶってマッジ〜!?あの人ワイルドでカッコ良いわよね〜!!あの人がこのお店に来たのって、結構最近の話でしょ?ミザール。」 アハハハハ。プレアデス先輩にピシャリと言われてもミザールさん、ご表情変えてらっしゃらないませんね〜。普通の方なら少しムッときても良い気がしますけど・・・ 「あぁ、そうだね。半年位でしたか?オーナー。」 ラグリアさんがコクンと頷いてからそう仰ると、レグルスさんは余裕ある色っぽい微笑を浮かべられました。 「あの伝説のアトラスだからね〜。今でもこの座を奪われてしまうんじゃないかと冷や冷やしているよ。」 プレアデス先輩はレグルスさんにそう仰ると、ポンとレグルスさんの肩に軽く手を置かれました。 「フフッ。これはありがたいことを言ってくれるね、プレア・・・おまえの一言で、大分心が軽くなったよ。」 それまで私はプレアデス先輩を見ていたので一瞬「?」になってしまったのですけど・・・・視線を変えてみれば、そこには大きい台に全員分のプラス予備のグラスと、注文したボトルを持ってきたリウスさんがいらっしゃいました! 「はい!ただいま戻りました、プレアデスさん!エヘヘヘヘッ。」 そうして先輩が立ち上がって、リウスさんと一緒にお飲み物を淹れてらっしゃいます。わぁ〜っ、さすが先輩ですね〜。手付きが手慣れていらっしゃいます〜。 「フフッ・・スピカと言いプレアと言い、新人ホストにとことん甘いね。」 ・・・レグルスさんって、仰ってることは危機感を孕んでいるのですけど、すごく楽しそうな微笑を浮かべられてるんですよね〜・・・・何だかんだ仰られても、後輩さんの面倒を見ることがお好きな感じがします。 |