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そうしてリウスさんとプレアデス先輩お2人でお飲み物を淹れたこともありまして、全員分淹れ終えた所で盛大に乾杯しました。こんな大人数で乾杯するのは、新入会以来のことでとても嬉しいです!やっぱり大人数でいることって楽しいですよね! 「リウス、続けて悪いが・・・アトラスをこちらに呼んできて欲しい。」 リウスさんは驚いていらっしゃったものの、嫌なお顔は1つもせずにパタパタと走って行かれてしまいました。ヒャ〜ッ、リウスさんすみませ〜ん。よろしくお願いします〜・・・・ 「ウフフッ、あの子ってば本当に可愛いわ〜。ねぇ、ラグリア。あの子何歳なの?」 先輩、すっかりノリノリです〜。私は全然そんな風に思わないんですけど・・・リウスさんはとっても可愛い感じの男の子さんだとは思います。何でしょう・・・格好良さと可愛さを兼ね備えている、という感じなのでしょうか?これから大人になっていくリウスさんの将来が、本当に楽しみです。 「・・あんまりいじめるなよ?あいつは素直だから・・・・そう。あんたに似てるかもしれない、スピカ。」 ミザールさんの仰ったことに、私は驚いてしまいました。ウ、ウーロン茶飲み終えた後で良かったです・・・・ 「うむ・・似ている面はあるかもしれないが・・・・」 アハハハハハ。さすがリウスさんです・・・・うぅ〜ん。ですけど確かに、どうすればレグルスさんみたいに常に格好良い余裕ある雰囲気が出るのか疑問ですよね〜。試しにお聞きしてみましょうか? 「ったく、走るな!!リウス。俺はおまえみたいなお子様じゃないんだぞ!?」 リウスさんはそう仰ってラグリアさんのお隣に腰掛けたのですけど、ラグリアさんが立ち上がりました。 「あぁ、アトラス、こちらに掛けるが良い。そなたを呼んだのは、他ならぬスピカなのでな。」 私は隣に座って下さったアトラスさんにお辞儀してそう謝ったんですけど・・・・アトラスさんは余裕ある微笑を浮かべて、優しい声音で仰って下さいました。 「俺はな〜、スピカ。おまえより我儘で身勝手な客を束で相手にしてきたんだぜ?大したことはない・・・・それよりプレアデス!久しぶりだな〜、おまえ!」 アハハハハハ。そういえば先輩にアトラスさんとお会いしたこと、お話したんでした・・・・先輩、ひどく驚いてらっしゃいましたけど・・・・私には、アトラスさんがそのような手の早い方だっていうお話の方がビックリしちゃいます。 「フッ、何を聞くかと思えばそんなことか・・・せっかく久しぶりに会ったんだ、もっと艶っぽい話はないのか?プレアデス。」 そうしてプレアデス先輩がキョロキョロしていたら、すぐにミザールさんがご自分のタバコの箱を差し出されてました!わ〜っ、さすがですね〜・・・・って、あまり見てばかりなのも変ですよね。目線を変えて、と・・・・ 「これで役者が揃ったね。フフッ・・どうだい?スピカ。大人数で楽しむ気分は・・・」 それまで少し黒い気持ちを抱いてしまった私でしたけれど、レグルスさんとお話出来たことですぐに吹き飛んでしまいました! 「俺も楽しいです、スピカさん!それに俺、メチャメチャ感動してるんですよ〜!!オーナーがいらっしゃる上に、皆さんナンバーホストなんですよ!?こんな凄い人達の所に俺も混ざれることが、本当に嬉しいんです!!」 わぁっ、そうなんですか〜。私も今日で来店3回目ですから、場数は全然踏んでないので・・・・やっぱり、驚いちゃいます。 「確かにそうだね。でもオーナーがいることは珍しいかな?そういう意味では貴重な経験だと思うよ?リウス。」 え、絵日記ですか!?リウスさん、絵日記付けてらっしゃるんですね〜。また1つ意外なことを知ってしまいました・・・・ 「ハハハハハハッ!!きたな、この絵日記野郎!よくミーティングで言ってるが、ここにもその話を出すとはな。」 私が笑顔でそう言ったら、最初リウスさんは驚いてらっしゃったんですけど、すぐにパアッと明るい笑顔を浮かべて下さいました。 「ありがとうございます、スピカさん!俺の話でよければ、いくらでもしますよ〜!!」 えぇっ!?レ、レグルスさん〜!?そそっ、そんな、色っぽい余裕ある微笑で聞かれましても!!どうお答えしたら良いか困ってしまいます〜! 「えっ!?あ、あの〜・・・・」 私がどう答えようか迷ってしまった時に、アトラスさんが突然私の名前を呼んできました!慌てて返事をしてアトラスさんの方を見ると、アトラスさんは突然私の耳元に顔を近付けられてきました! 「リウスが好みだって言ってみろ。レグルスがイイ顔すると思うぜ?」 えぇ〜っと、アトラスさんの仰ってることの意味が今一分からないんですけど・・・・ウゥッ。ここはアトラスさんに従った方が良いのでしょうか?リウスさんはきょとんとしたお顔をなさってますけど、レグルスさんは少しだけ眉間に皺を寄せていらっしゃる感じです・・・・ 「・・アトラス。スピカにどんな悪事を吹き込んでいるんだい?」 ええぇぇっ!?アトラスさん、突然何を仰ってるんですか〜!?私が驚いた顔でアトラスさんを見ると、レグルスさんとリウスさんも驚いた顔をなさいました! 「マジですか!?スピカさん!!レグルスさんより、俺の方がイイですか!?しっ、信じられないですよ〜!!お、俺・・俺。頑張っちゃいますよ〜!!」 キャ〜ッ、リウスさんのお顔が少し赤くなられてます〜!つられて私も照れて、顔が一気に熱くなってしまいました・・・・ 「そうか・・・負けてしまったね、フフッ。」 ウッ。レグルスさん、余裕ある微笑を浮かべられてますね〜・・・・私の男の方の好みなんて、どうでも良く思ってらっしゃるんでしょうか?レグルスさんにとって、私は所詮それだけの存在だと思うと、悲しくなってしまいます・・・・ 「ほう、レグルス。妬かないのか?」 そうしてアトラスさんとレグルスさんは、私を挟んでお互いに余裕ある微笑を浮かべてらっしゃいます・・・・キャ〜ッ、ちょっとだけドキドキです〜。お2人とも、大人の男性の魅力があふれてます〜。 「レグルスさん!アトラスさん!どうすればそんな感じの、こう、何って言うんですか?大人のカリスマ的笑顔を浮かべることが出来ますか!?俺に教えてくださーーーい!!そしてスピカさんをメロメロにしてみたいです!!」 えぇっ!?アハ、アハハハハハ。リウスさんって、本当に面白い方ですね〜・・・・本当に照れちゃいます、はい・・・・ 「・・リウス?」 リウスさん、目のキラキラを通り越して半分ハートが入ってますね〜。ウフフッ、とっても真剣そうです。 「歳を取れ。それだけで「大人の魅力満載の笑顔」になるぜ?」 そうして、ワイワイ仲良く過ごしていらっしゃるアトラスさんとリウスさんをそれまで笑って見ていた私とレグルスさんだったんですけど・・・・ 「ねぇ、スピカ?」 えぇっ!?ま、まさか、今頃そんな質問をされるとは思っていませんでした! |