翌日。ちょっとした残業が重なってしまったことで23時に仕事を終わらせた私とプレアデス先輩は、夜の街に繰り出していました。こんな風に夜に出歩くこと自体ほとんどしたことがないので、何だかとっても新鮮です〜。不思議と気持ちが高揚しているのを自分でも感じています。

「ねぇ、スピカ。あなた、ホストクラブって初めて?」
「あ・・はい!初めてです。」
「まぁ、きっとそうなんじゃないかと思ってたわ。お金はどの位持ってきたのかしら?」
「えっと・・・50万ほど持ってきてみましたけど・・・足りないでしょうか?」
「そんなコトないんじゃな〜い?むしろ余裕あると思うわ。あたしの超お勧めホストは、初めてのお客様に無理に貢がせようなんてコトはしないわよ。安心して♪」
「あ・・はい。ありがとうございます、先輩。」
「あっ!着いたわよ、ここ、ここ♪さ、入りましょ!」
「あ・・はい。」

先輩とお話している内に着いた所は、ビルが沢山立ち並ぶ中にありました。10階位のビルの中に入った先輩と私は、そのまま階段で地下に下りました。えぇ〜っと、お店の名前は「Shooting Star」とありますね〜。わ〜っ、素敵な名前です〜。
私と先輩は、最初は何の飾りもないごく普通の階段を下りていったのですが・・・次の瞬間、そこに現われたのは煌びやかな装飾です!わわ〜っ。何か一気に世界がちがくなっているような気がします〜・・・・流れ星が、一杯です!電気なのでちょっと暑いですけど、とっても奇麗です〜。
それからドアを開けると、そこも煌びやかな世界が!!うわ〜っ、私・・・何かとっても場違いな所に来てしまったような・・・・服が、地味すぎる気がしてなりません。先輩はエレベーターガールをなさっていることもあってか、普段着もミニスカートでどこか派手で、この場によく似合っているのですけど・・・・ウゥ〜ッ。何だかとっても出直したい気分です〜・・・・・と思ったその時でした。

「ミャ〜。」

えっ?ど、どうして猫さんの鳴き声が聞こえるのでしょうか?野良猫さんが入ってきたのでしょうか?

「あっ、ミャ〜ウ〜♪久しぶり〜!元気してた〜?」
「ミャ〜!」
「ウフフッ、よしよし!イイ子ね!あ、スピカ。ほら、あなたもご挨拶なさい。このお店の看板猫のミャウちゃんよ!覚えときなさいね!」
「あっ!は、はい・・・・」

わぁっ。よく見てみましたら、お店を入ってすぐのカウンターにちょこんと乗られてたんですね。ウフフッ、看板猫さんですか〜。可愛い猫さんですね〜。

「ミャウ〜。今日はお姉さんからリボンプレゼントしちゃいま〜す!尻尾に付けておくわね!」
「ミャ〜!」

そうしてプレアデス先輩はミャウさんの尻尾にピンク色のリボンを付けています。し、しかもミャウさんの前に何やらボックスが置いてありますね〜。ここにお金を入れていくのでしょうか?ミャウさんって、実は儲かってます?

「スピカ〜。この箱には自由にお金を入れていってイイのよ♪ミャウちゃんとこのお店への募金って所かしら?大した額は入れなくてイイからね!気持ちよ、気持ち!」

そうして先輩は500ゴールドを入れていました。あ、それじゃあ私も500ゴールドを、と・・・・
それから私とプレアデス先輩は、ミャウさんがいるカウンターとはまた違うカウンターの方に行きました。わぁっ、早くも素敵な男性さんがそこにお待ちかねです!プレアデス先輩がカードみたいなものを取り出してカウンターにいらっしゃる男性さんに渡しました。会員証、みたいなものなのでしょうか?

「いらっしゃいませ、プレアデス様!ご指名は・・レグルスさんとミザールさんですね?」
「そうね!ってゆーか、2人ともいる?予定入ってたりしない?」
「ミザールさんは客引きに行かれましたけど、レグルスさんは珍しく空いていらっしゃいますよ。」
「うわぁ〜っ、ラッキー!!それじゃあミザールのコトも呼びつけておいてくれるかしら?」
「はい、分かりました!あ、そちらのお客様は?」

ヒャッ!!わ、私のことでしょうか?ど、どう答えればいいかよく分からないです〜!そんな私のことをよく分かっているプレアデス先輩が、私の代わりにすぐ仰って下さいました。

「あぁ、彼女は今日初めての子なの。だからご指名はナシよ!・・・スピカ、もしよければ帰りに会員証作ってくとイイわ。年会費とかないし、会員になるのは無料だから♪」
「あ・・はい。分かりました・・・・」

そ、それより。ホストクラブって、指名制なんですね〜。初めて知りました・・・・

「分かりました!それではこちらのテーブルにどうぞ!」

そうしてその男性さんは先頭に立って歩き出しました。先輩と私もその後に続きます。
流れ星の素敵な奇麗な装飾のある壁を一杯見ながら私と先輩は歩いていって、1つのテーブルに案内されました。ここが今日過ごす所なんですね〜。

「どうぞ、お座り下さい!」

笑顔で男性さんにそう言われて、先輩と私は腰掛けました。

「今レグルスさんがこちらに来ると思います。ミザールさんは少し時間がかかると思いますが、必ずこちらにお連れ致しますので!」
「分かったわ、ありがとう。よろしくね!」
「いえ、それでは・・・・あっ、レグルスさんがいらっしゃいました!失礼致します!」

そうして今までの男性さんとすれ違ってこちらにいらした方は、わぁ〜っ。もう何と言ったら良いのでしょうか。男性の方にここまで色気を感じたのは初めてのことなんですけど・・・・とても色っぽくてスラッと細身で背の高い、とても美形・・・いえ、そんな言葉では言い表せない位本当に格好良い方です。

「やぁ、失礼するよ。今日はよろしくね。」
「キャーーーーッッ!!!レグルス〜!!!この時間にあなたに会えて、あたし本当に嬉しいわ!!」
「やぁ、プレア。昨日連絡をもらってはいたけど、これはまた可愛いお客さんを一緒に連れてきてくれたね。」

えっ!?そ、それって私のことでしょうか?キャ〜ッ!い、いきなりそんなことを言われてしまうと、何だか嬉しくなってしまいます・・・・って、冗談ですよね。ウゥッ、本気と冗談の区別位付けましょうよ、私・・・・

「ウフフッ。言ったでしょう?あたしの自慢の可愛い後輩なの!いじめちゃダメだからね?」
「おやおや、いじめるなんて人聞きが悪いね。それより、私はどこにお邪魔すればいいかな?」
「あっ、じゃあ真ん中に来なさいよ。あたしとスピカで囲めばイイでしょ?ねっ、スピカ!」
「あ・・わ、私は何でも・・・・」

えぇっ!?こ、こんな方のお隣にいて良いのでしょうか?先輩となら釣り合いそうですけど・・・・こんな地味な格好の私では、素敵で色っぽいレグルスさんと一緒にいても、その魅力が欠けてしまわれるような気がしないでもないんですが・・・・

「それは嬉しいね。それじゃあ、お邪魔するよ。」

そうしてレグルスさんはプレアデス先輩のご要望通り、真ん中に座られました。ヒャ〜ッ!こうしてすぐ近くで見ると、本当に目鼻立ちが整っていて、独特の色気があって・・・とても魅力的な方です。モデルさんとかなさっててもおかしくない感じです。

「あっ、スピカ。レグルスに軽く自己紹介しなさいよ♪」

えぇっ!?先輩!いきなり、そのようなことを言われましても・・・・あぁ〜、ですけどレグルスさんったら私の方を向いてます〜!い、言わなきゃですよね・・・・

「あ、あの。初めまして!レグルスさん。私は、スピカと申します。プレアデス先輩の後輩で、デパートで事務のお仕事をさせてもらっています。あの、よろしくお願い致します!」

こ、こんな感じで良いのでしょうか?私がお辞儀をすると、レグルスさんは優しい笑顔を浮かべて下さいました。

「あぁ、ありがとう。スピカだね?覚えたよ。今日はよろしくね。」
「あ・・は、はい!レグルスさん!」
「フフッ・・こういう所に来るのは初めてかな?肩に力が入っていないかい?」
「!は、はい・・入ってます・・・・」
「アハハッ・・・もっとリラックスしてくれていいよ。緊張するような所ではないからね。」

キャ〜ッ、笑われちゃいました〜!で、ですけど・・・緊張、しない方がおかしいですよ〜!!こんな豪華な装飾のお店は生まれて初めて来ましたし、レグルスさんは本当にとても魅力的で素敵な方ですし・・・・

「早速スピカをいじめてるじゃない、レグルス。やめなさいよ〜。この子、こーゆーお店初めてなのよ?」
「あぁ、そうだろうね。でも、このまま緊張されても仕方ないからね。それを崩してリラックスさせてあげるのが、私の仕事なんだよ。フフッ、スピカ・・・作り笑いでもいいから、笑顔を浮かべてみてくれないかい?」
「えっ?えっと・・・・」

急にそのようなことを言われましても困ってしまいます〜・・・・えぇ〜っと、ですけど。せっかくレグルスさんがそう仰って下さってるのですから、ここは笑って、と・・・・
私が何とか笑顔を作ると、レグルスさんはフッと色っぽい微笑を浮かべられました。

「あぁ・・予想していた以上に可愛いね、スピカ。その笑顔を私だけに向けてくれたら、余計に嬉しくなってしまいそうだよ。」

えっ・・・?ええぇぇーーーっっ!?そっ、そんな!こ、こんな・・笑顔1つでそんなのって、あり得ないですよ〜!!

「・・ご、ご冗談が、お上手ですね・・・・」
「おやおや。冗談で言った気はなかったんだけど・・・・」

ええぇぇっ!?そ、そんなっ!あり得ません!!絶対ご冗談に決まってます〜!今こうして仰ってることだってご冗談の筈です!・・・・いくらお仕事とは言っても、こうして心にもないことを言わなければならないのって大変そうですね〜。とっても謝りたくなってしまいます・・・・

「い、いえ。そんな・・・・」
「こぉ〜ら〜、レグルス?スピカをいじめちゃダメって言ってるじゃな〜い。」
「そうだそうだ。いじめ反対。」

と、いきなりプレアデス先輩の後に聞いたことのない男性の声がして、私は驚いてしまいました!皆さんもどうやら驚いたようで声のした方を見てみますと、そちらにいらっしゃったのは・・・・わぁ〜っ。レグルスさん以上に背の高い細い男性さんがいらっしゃいます〜!この方もスーツを着てらっしゃってて、とてもクールな印象の強い美形な方なので・・・・もしかして・・・・

「ミザールーーーー!!おかえりーーーー!!遅かったわね〜!んも〜う、待ったのよ〜?あたし、寂しかったんだからね〜!?」

プレアデス先輩は立ち上がって、もう1人のホストさん・ミザールさんの所にパタパタと駆け込んでその腕に抱き着かれました。わぁ〜っ、何かお似合いですね〜・・・

「・・悪い。客引きしてたら、寝てて・・・・携帯に連絡入ってたの、気付かなかった。」
「寝ててって・・どこで寝てたのよ!?あなた。」
「・・・どこだっけ、あれ・・・・」
「あぁ、んも〜う!分かったわ。とにかくこっち来なさいよ!はい、ここ座る!!スピカ、ごめん。今度はミザールに自己紹介してくれるかしら?」
「あっ、はい!」

そうして私は、レグルスさんに自己紹介した時と同じ言葉で自己紹介をさせていただきました。何だかミザールさんって、どこかボーッとなさってて眠たそうな感じです。実際先ほどまで寝てらっしゃったようですし・・・・大丈夫なんでしょうか・・・・


  

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