24
その後も皆さんで色んなお話をしたり、先輩が昔からの趣味だと仰って、手品をご披露して下さったりして楽しみました。 「今日はホンットーに楽しかったわ〜!!ありがと!!じゃ、帰りましょ!スピカ。」 そうしてリウスさんはパタパタと走って行かれました。本当にリウスさん、走るのお速いですね〜。あれからリウスさんも随分暴走なさったりしていたのですけど、まだまだ元気が有り余っている感じです。 「ウフフッ!スピカ。いよいよもう1人のご指名ホストを決める時よ?もう誰にするか決めたの?」 私たちもカウンターの方に向かいながらそんなお話をしていたんですけど・・・・あぁっ。先輩、レグルスさんの腕にご自分の腕を回されてらっしゃって、とても羨ましいです〜・・・・ 「フフッ、そうだね。まぁ、私は誰でもいいさ。スピカ、おまえが決めるホストならね。」 レグルスさん、ありがとうございます・・・・そうですよね。私は、ここで決めなければならないんです・・・・本当に、気持ち的にはここにいらっしゃる皆様のことをご指名したいんですけど・・・・ 「おいおい、オーナーにミザール。兄弟で時化た顔してどうする?活気がないぞ〜?」 アトラスさんにそう言われてしまって、私は少しあせりながら返事をしました。 「はっ、はい。」 そうしてカウンターに付いたと同時に、奥からリウスさんとアルビレオさんがいらっしゃいました! 「ヤッホー!プレア、スピカちゃ〜ん!今日も遊びに来てくれてありがと!ってか人数多いわね〜。無理もないけどさ♪あぁ〜、そんじゃ〜まずはお会計済ませちゃおっか〜。お2人ともカードちょうだいね〜?」 そうして私は先輩にカードを差し出しました。それを先輩がご自分のカードと一緒にアルビレオさんに渡して下さいました。 「アルビレオ、今宵スピカは必要最低以外の額を持っていない。少しまけようと思うが、良いだろうか?」 ミザールさんが静かに私にそう尋ねて下さいました。アハハ、今は5万ゴールドしかないんですよね〜・・・・そのことを私が言うと、ラグリアさんがコクンと頷かれました。 「では、この分と税も取り払って構わぬ。」 そうしてレジに打ち出された額は・・えぇっ!?1万ゴールドと少しなんですが・・・本当にいいんでしょうか。お飲み物の他に、おつまみ系のお食事も随分いただいたんですけど・・・・ 「フッ。さすがだぜ、オーナーさんよ。俺だったらこんなにまけさせないぜ?」 アトラスさんはそう仰って、ピューッと軽く口笛を吹かれたんですけど・・・・そのことで、リウスさんの目が一気にキラキラ輝かれたのを私は見逃しませんでした。丁度その時に私はお金を払っていたのであまりよく会話を聞かなかったのですけれど、「教えて下さいよ〜!アトラスさん!!」なんて仰るリウスさんのお声が聞こえた気がします。ウフフッ、本当にアトラスさんとリウスさんは仲が良いですね。 「は〜い、スピカちゃ〜ん。いよいよだね!今回で3回目のご来店だから、レグルス以外にもう1人ご指名ホストを決めてもらうんだけど〜・・・・もう、誰にするか決めた?」 |